茂倉沢鉱山でバラ輝石と更紗石採集

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探索日:2024年6月17日

この日は合同探索を行っている某先生、桐生市の梅田地区でお世話になっているUさん・Tさんと一緒に、茂倉沢鉱山へバラ輝石をメインとした鉱物採集に行ってきました。普段は一人もしくは某先生との探索ですが、この日は4名と賑やかです。

Uさん・Tさん共に山のプロ。
梅田地域の山を中心とした色々な事を聞かせてもらいます。
地域の事、山林の話、鹿害の話、山椒の種類など、どれも興味深い話ばかりで参考になりました。

 

まずは鉱山下流の沢で更紗石が採れるとの事で、沢の中から更紗石採集。

 

沢を歩きながら探していると、お手頃サイズがゴロゴロ。
更紗石採集に来ている方も居るようで、なかなか見つからないとの事でしたが、すぐにいくつもの更紗石を見つける事が出来ました。

 

幾つか更紗石を見つけた後は沢を登っていきます。
ある程度登ると茂倉沢鉱山のズリと思われるマンガンが出てきます。

途中からは某先生によるマンガン鉱物レクチャーも。

 

マンガン鉱石を割りながら沢を登って、茂倉沢鉱山の目印的な石積みへ。

 

さらに登って茂倉沢鉱山のズリ場に到着。

 

ここでは先行者が残したバラ輝石を採取したり、小割して鈴木石や長島石を探します。

私も手ごろなバラ輝石を採集。

 

その後は石もそこそこに、茂倉沢鉱山探索。
まずは鉱山跡には高確率で落ちている湯飲みの破片。

 

マンガンのズリ石斜面を登って坑口前へ。

 

せっかくなので以前確認できなかった坑口をチェック。
ここは冷風が噴出しているので、どこかの坑口と繋がっていそうです。

 

坑道内へ。

 

坑道内には支保工も残されていました。

 

少し進むと下部に繋がっていましたが、土砂が流れ込んでいてこれ以上先に進むのは怖いのでここまで。

 

坑道内から出て、今度は採掘エリア斜面を軽く見て回ります。

斜面の石積み。

 

上部の露天掘りエリア。
露天掘りエリアにもいくつも採掘跡が有るらしいのですが、暑いので上まで登る気力が無く軽く見るだけ。

茂倉沢鉱山を軽く見て回り、石も有る程度採れたので戻ります。

 

 

戻る途中でUさんより、別の採掘跡が有るとの沢を教えてもらったので、そちらも見に行ってみます。
沢の下部には数か所に石積みが有るので、期待が出来そう。

 

薄暗くて分かりにくいのですが、斜面を削って鉱山道の様な道が有ります。

 

沢には水は少ないながらも割と立派な滝も。

 

登ってみた沢はこんな感じの沢。

 

沢の奥にも石積みが有ったり。

 

所々に二酸化マンガンの塊も落ちているので、何かは有りそう。

30分ぐらい沢を登ってみましたが、今回は残念ながら鉱山らしきものは見つからず。
残念。

 

今回の主な採取品。
画像では分かりにくいですが、紫色に近い濃い色のバラ輝石や、やや結晶が見られるバラ輝石、それに手のひらサイズの見栄えの良い更紗石。

 

小割したバラ輝石の中に、緑色をした鉱物も見つけました。

緑色ですが、緑マンガンとも鈴木石ともちょっと違う感じ。
某先生も残念ながらこれだけでは、何の鉱物かは分からないとの事。

 

調べていたらニム石なる鉱物が似ている気がします。
こちらのサンプルは茂倉沢鉱山で採取されたようです。
(画像は東京大学生物研究所電子顕微鏡室のflickerより。 画像クリックで詳細に飛びます)

二ム石(緑)&針ニッケル鉱(メタル)

 

採取後にUさんの持つ梅田の拠点へお邪魔します。
そこで桐生市の某有名鉱山から出たという水晶を見せてもらいました。

 

だいぶ昔に人から貰ったとの事ですが、あの鉱山からこのような水晶が出たとはびっくりです。

 

というわけでこの日は茂倉沢鉱山の鉱物採集を楽しんできました。

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