動いている奥多摩工業曳鉄線を見に再訪

奥多摩町

訪問日:2023年12月25日

この日はクリスマス当日でしたが、仕事が休みだったので奥多摩方面へ探索に向かいました。
まず最初は『奥多摩工業曳鉄線』を見に行きます。

 

『奥多摩工業曳鉄線』は日原地区にある石灰採石場から、奥多摩駅の脇にある奥多摩工業氷川工場へ石灰を運ぶトロッコです。
こちらは以前にも見に来たのですが、土日だったことも有り動いていなかっため、平日である今回リベンジです。

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ちなみに『奥多摩工業曳鉄線』は氷川工場で加工する石灰を運ぶトロッコのため、工場が休みの土日祝日やお昼休み時間などは動いていないそうです。
ちなみに平日午後も止まっているときも有るそうなので、行く際は平日午前中が良いようです。

 

さて『奥多摩工業曳鉄線』、見るポイントはいくつかあるようなのですが、今回は駅から一番近い場所を目指します。
まずは奥多摩駅をでて住宅街を抜け踏切を渡ります。

 

奥多摩駅脇の踏切。

 

踏切を渡った先には小学校があるのでその近くの道を抜けます。
小学校上の道からは奥多摩駅周辺が一望できます。

 

そのうちに道はこんな工場の中を抜けていきます。
ちなみにここは村道らしく、工場の敷地内に入らなければ通行して問題ないそうです。

 

この道からは奥多摩工業氷川工場の施設を見る事が出来ます。
ちなみに奥多摩工業氷川工場は別の場所から見える様子も含め、別の記事にまとめようと思います。

 

奥多摩工業氷川工場を抜けてからは急に山道に。

 

山道を少し歩くと、『奥多摩工業曳鉄線』が見えてきました。
しかも今日は稼働しており、石灰を運んだトロッコが行き来しているのが見えます。

 

敷地内に入らない範囲で、線路ギリギリから眺めてみます。

 

この『奥多摩工業曳鉄線』は真ん中に動くワイヤーがあり、それにトロッコがくっついている形です。
仕組みはスキー場のリフトやゴンドラに近い感じですね。

 

向かって左側が採石場から石灰岩を積んだトロッコで、右側が空になったトロッコが採石場へと戻るかたちです。

 

石灰を運んだトロッコがやってきます。

 

目の前を抜けていきます。

 

そして工場へと続くトンネルに引き込まれています。

 

逆にトンネルからは石灰石を運び終わった空のトロッコが飛び出てきます。

 

目の前を通過して

 

採石場方向へと進んでいきます。

 

空のトロッコが行ったと思った、お次の石灰岩を積んだトロッコがやってきます。

 

再び目の前を通り過ぎていきます。

 

そしてトンネルへ。

 

トロッコは次から次へとやって来るので見ていた面白いです。
トロッコは50メートルから100メートルぐらいの間隔でワイヤーに繋がれているようです。

このトロッコの様子は動画でも撮影したのでYotubeからどうぞ。

奥多摩工業曳鉄線の動画です

 

 

線路わきスポットから眺めたので、お次は鉄橋を越える様子を見ようと山道を先に進もうとしたら通行止め。
どうやら道の上部で工事を行っているようで、落石の恐れがあるため通行止めの様です。

 

仕方がないので山道の端から鉄橋を渡るトロッコの様子を撮影します。

 

良さそうな場所を探しますが、杉林が邪魔で見辛いですね・・・。 

 

最後に戻りがてらトンネル上部から。

こちらの様子もYoutubeで撮影したのでどうぞ。

奥多摩工業曳鉄線が動いている動画です

 

こんな場所が奥多摩とは言え東京都に有るのは面白いですね。
奥多摩の石灰鉱山も色々見どころが有るようなので、機会をみて行ってみたいと思います。

 

さてこの記事を書きながらいろいろと調べていたら、この『奥多摩工業曳鉄線』についての資料が出て来ました。
(参考資料:曳索鉄道による鉱石運搬の合理化)

『奥多摩工業曳鉄線』当初はこの区間を架空索道にて石灰鉱石を運んでいたのですが、需要増加により昭和28年に曳索鉄道に変更したそうです。

経路とその断面図。
路線は約5キロ繋がっており平均勾配は1.8%。沢を越える橋以外は全域がトンネルで地下を走っています。

 

こちらは採掘場付近の図。
これによると採掘場内も路線らしきものが見られるので、採掘場内もトロッコなどが走っている(過去に走っていた)様ですね。

 

トロッコはスキー場のリフトのようにワイヤーを特殊なクリップで掴んで走っています。
鉱石を運んでも緩まない力で挟む必要が有り、かつ鉱石の乗せ下ろし時に自動で握離できるものとなっています。

 

 

次の図は鉱石を載せる岩松停車場の図。
空のトロッコは空車線からやってきてクリップを外し、傾斜を登って立坑から落ちてきた鉱石を載せます。
そのまま登り傾斜となっているキックバックを利用して自動で戻り積車線へと入っていくようです。

 

 

氷川工場に到着したトロッコもクリップを外した後チップラー(トロッコから鉱石を降ろす装置)を通り、傾斜となっているキックバックを利用して採石場へと戻っていく仕組みです。

 

鉄道などはあまり興味が無いのですが、トロッコの仕組みなどは単純ながらも自動化されていて調べると面白いですね。

お次はこのトロッコが向かう、奥多摩工業氷川工場の様子を見に行きたいと思います。

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