足尾銅山の三吉転峠から有越沢堆積場探索

日光市

探索日:2024年5月30日

文象沢を探索し三吉転峠に到達後は、三吉転峠から有越沢の堆積場などを見ながら足尾銅山の通洞方向へと下っていきます。

足尾銅山の文象沢探索
探索日:2024年5月30日 この日は仕事の都合でちょっと遅い5月連休の最終日。 せっかくなので少し遠出をして、足尾銅山の文象沢から三吉転峠を通るルートを探索してきました。 まずは文象沢を登って文象楯入坑、六十丈大切坑、太郎坑、3...

 

まずは三吉転峠。この地名は「さんきちころがしとうげ」と読むとか。
ここには索道の基礎が残されています。

 

鉄索の三吉転峠停車場だったそう。

 

三吉転峠から尾根沿いを進むと、尾根上にとぐろを巻いたマムシが。
踏みつける前に気が付いてよかったです。
ここは近くに水場も無く、標高も1100メートルぐらいの場所なのですが、こんなところにもマムシが生息しているのですね。

 

マムシと別れてからも尾根を進みますが、正式な登山道ではないのでこんな道なき道を進みます。

 

暫く歩くと岩場にアンカーらしき金属が顔を出しています。

 

近くにはコンクリートでできた桝の様な遺構が有ります。
これも索道関係でしょうか。

 

その先に行くと通称ススキ平と呼ばれている場所。
ここは有越沢の堆積場の上部に位置しています。

 

周囲はズリ石や足尾銅山の廃石となっています。

 

堆積場を下ってきました。
廃石の斜面がスキー場のゲレンデみたいですね。

 

 

端の方には軽トラックと作業小屋とモノラックのレールらしきものが見えます。

 

小屋の方に近づくと「有越沢堆積場廃石堆積場敷」の看板が落ちています。

 

廃軽トラ。

 

モノラックのレール。
長い事使われていなそうですね。

 

作業小屋

 

シャベルや肥料の袋など。
比較的新しい感じなので、こちらは時々作業に使用しているのかも。

 

作業小屋の先に行くと、さらに色々な物が出てきます。

 

索道の支柱。

 

水色にペイントされた巻き上げ機。

 

さらに奥にもいろいろ出てきます。

 

錆びたブルドーザー。

 

ブルドーザーと索道の支柱。

 

奥の緑の小屋の中はというと・・・。

小屋の中には巻き上げ機。

 

製造は釜原鉄工所との事。
調べたら今も土木や林業の機械を作っている企業のようでした。

 

この巻上機からのワイヤーは

 

こちらの方の支柱に繋がり水山堆積場の方へと続いていたようです。

 

すこし裏手に回るとさらに古いと思われる索道の跡が有りました。

 

鉄骨にレールが使われていますね。

 

尾根上に通洞の方へと進みます。
沢の反対側にも堆積場が見えます。かなり大規模ですね。

 

暫く歩くと平場が有り、索道の停車場と思われる遺構が出てきます。

 

今度はやせこけた尾根。

 

眼下には足尾の赤いダムで有名な「簀子橋堆積場」が見えます。

 

そしてまた大規模な鉄索の停車場と思われる遺構。

   

 

停車場付近の沢下にも何か見えたので下ってみたらこれ。

 

場所の状況から赤丸付近に居たと思われます。

 

足尾銅山の通洞上部なので、古河の施設や索道の支柱などが見渡せます。

 

危険な場所なので早々に退避して、ルートと思われる踏み跡まで戻ります。
この辺りは登山で入る人もいるようで、比較的しっかりしたルートが有ります。

 

ルート脇には山神様か何かの祠。

 

 

そして松林にそびえたつ塔。有越鉄索塔です。

有越鉄索のコンクリート基礎との事。
18メートルの物と25メートルの物が残されているのだそうですが、こちらがどちらかは分からず。
(実は2本ある事は探索後に知ったり・・・。麓からだと1本しか見えないので1本だけかと思っていました。)

 

近くで見ると予想以上の大きさ。

 

窓らしき物が有ったので照らしてみましたが中は空っぽ。
当時は作業用の梯子など有ったのでしょう。

 

有越鉄索塔を後にして踏み跡を歩き無事に下山。

ちなみに最後はルートを間違えてアレな方に出てしまい早々に退散。
退散がてら色々貴重な物を眺めてきましたがアレなのでアレ。

 

下山後は時間が有ったので古河足尾歴史館を見学。
写真撮影不可でしたが、足尾銅山の詳細な坑道断面図とかあって楽しめました。

 

外にはトロッコや鉄索の展示なども。

 

わたらせ渓谷鉄道のフリーパスを持っていたので、通洞駅から無駄に間藤駅まで乗ってみたりしてこの日の探索は終了。

 

これで2回足尾銅山の探索をしたので、次に来るときは本山沢の探索をしてみたいです。

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