探索日:2024年12月20日
この日は某先生と桐生市のマンガン鉱山調査。
今回は某先生を朝日沢の東側の沢奥にあるマンガン鉱山に案内します。
私自身はこの鉱山へ行くのは今回で2回目。
以前の探索記事は以下になります。

なお、今回はデジカメの設定を間違えて全体的に暗い画像が多かったり、暗い画像を弄って明るくしたりしています。
御了承ください。
さて探索になります。
朝日沢の奥まで先生の車で向かい、途中から徒歩で林道を進みます。

途中から別の沢へと入ります。
沢に入ると直ぐに滝が出てきます。

滝は脇の斜面を巻いても行けるのですが、斜面上部に鉱山道が有るのでそちらを利用します。

ちなみにこの付近には謎のスラグが沢山落ちています。
 
 
スラグはこの平場から下部の斜面に多く落ちているので、この平場で何かをやっていた様子です。

桐生のマンガン鉱山でスラグが落ちているのは私の知っている限りここだけなので珍しいです。
先生曰く「マンガン以外の鉱物で何かやっていたのではないか」との事。
ちなみにこの探索の後半でヒントになるかもしれない怪しい坑道を見つけるのですが、それはまた後の記事で。
スラグエリアを越えて鉱山道を進みます。


鉱山道と沢をしばらく進むと、沢にはドラム缶。
結構古いようですが、鉱山時代の物か林業の物かはわからず。

所々には石積みも残されています。
行くときには気が付かなかったのですが、この石積みの上部に積もった石、よく見るとズリ石なのです。

写真を撮った時はここだけなんで石積みが有るんだろ?と思っていたのですが、実はこの上部の斜面に坑道が有りました。
それはまた後の記事で詳しく書こうと思います。
追記:書きました。

これは別の石積み。
沢の補強か鉱山道の基礎かと思われます。

途中の斜面に出てくる、坑口かと思いきやただの窪み。
遠くから見ると穴に見えますね。

そしてこの石積みが見えてきたら鉱山に到着。

石積みの上にはズリ斜面。



何かの車輪の遺物も残されています。

まずは1つ目の坑口。
こちらは水が溜まっており、少し奥で行き止まりの様に見えます。
ちょっと長靴では浸水しそうな深さなので、坑道内には入らず。

その坑口の上の斜面を登ると2つの坑口が出てきます。

右側は斜め下に2~3メートル掘っただけ。

左側は奥に続いています。

坑道を少し進むと正面と右下の坑道に分かれます。

右下の坑道は、最初の下に有った水が溜まっていた坑道に繋がっている様です。

正面の坑道も数メートル先で行き止まり。

その手前で左に少しだけ掘られている場所も有りましたが、小規模ですね。

坑道内には昔のフマキラーの瓶も落ちていました。

坑口へ戻ります。

この坑道内の動画は以下より。
この坑道の上部にも石組が有ったり、ズリ石が落ちています。

斜面上には幾つかの露天掘り跡が残されています。
 
  
 
この斜面は一通り確認したので、沢を挟んで反対側の斜面にある坑道も見に行きます。

坑道内の様子。
ここは入り口付近に若干水が溜まっていますが、長靴で行ける程度の深さだったので坑道内をチェック。

少し進んだら、堆積物で坑道が埋まっていました。


坑道内にはケイブパールならぬ、マンガン成分と思われるマインパール。
サンプルとして少し採取します。
ここのは脆く、丁寧に扱わないと直ぐに崩れてしまうタイプ。

坑道内には白い紐状の物も・・・。
ダイナマイトの導火線かと思ったら、ハリガネムシ的な寄生虫。
コウモリに寄生していたのでしょうか。一応生きていました。

こちらの坑道の動画は以下。
この坑道はズリ出し坑道っぽい作りなので、坑道上部の斜面を見に行きます。

斜面の土砂はズリっぽいですね。


ズリ斜面に足を取られながら登ると、予想通り坑口と露天掘り跡が出てきました。


坑口は下の方へと掘られていました。
やはり下の坑道と繋がっている様です。


坑口付近のマンガン鉱脈らしき黒い部分。

坑口の先の方も見てみたら、いくつかの露天掘り跡が残されていました。



一通り坑道チェックをしたので、先生はマンガン鉱石のサンプル採集。
私はいつものように、マンガン鉱山にも関わらず水晶探し。
割と良い品質のマンガンのサンプルが取れた様です。

水晶はこんな感じ。


この鉱山の北側斜面はこんな感じ。
ここは沢を挟んで南北にマンガン鉱脈が有った様です。

お次は、沢を戻りながら、来る途中に有った石積み上部の坑口を確認しに行きます。



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