昭和鉱山沢入鉱床付近の尾根の露天掘り跡

桐生市

探索日:2024年4月2日

今回は昭和鉱山奥山鉱床へ向かう途中に見つけたマンガンの露天掘り跡です。

桐生市は黒保根地区の昭和鉱山奥山鉱床探索発見編
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昭和鉱山奥山鉱床へ向かうため尾根に取り付き、尾根を少し歩くとマンガンのズリ石と思われる石が落ちている場所が出てきます。
尾根上のマンガンのズリの様子。

 

尾根にこれだけマンガンのズリ石が落ちているので、近くを採掘したのは間違いありません。
周囲を見渡すと、尾根の直下に怪しい窪み。

 

斜面を降りてみると、露天掘りと思われる採掘跡。

 

 

マンガンの鉱脈が縦に伸びていたようで、尾根に向かって真っすぐに掘られています。

 

斜面のズリの様子。

 

 

色々な角度から撮影した露天掘り跡。
採掘跡はいくつかあるのですが、どれも小規模。

    

 

こちらはチャートだか珪岩の隙間を掘ったと思われる跡。

 

場所によっては坑口らしき穴も残っています。

 

覗いてみましたが、崩落して埋まってしまったのか、それともあまり掘っていなかったのか。
奥行きはほぼ有りません。

 

さて、このマンガン採掘跡ですが、資料(日本のマンガン鉱床補遺)を見ると、位置的に昭和鉱山沢入鉱床の①に当たるむじな坑と同じ鉱脈の様です。

 

図には無いですが、①むじな坑の鉱脈の延長線上の尾根付近が今回見つけた露天掘り跡。
この付近は複数の鉱床が有ったので、鉱脈を追って細かい部分まで採掘していたようです。

昭和鉱山沢入鉱床も一度探索して、寺山坑や光石坑付近は見て回ったのですが、まだまだ範囲は広いので機会を見てまた調査に来たいと思います。

お次は、同じく昭和鉱山奥山鉱床の探索中に見つけたマンガン採掘跡を紹介します。

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