桐生市の茂倉沢鉱山南入本坑探索

桐生市

探索日:2023年8月5日

茂倉沢鉱山の脇の坑道探索後は、某先生に案内してもらい茂倉沢鉱山の南入本坑へと向かいます。

桐生市は茂倉沢脇の坑道探索
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先の茂倉沢鉱山の脇の坑道探索では、今まで私が茂倉沢鉱山だと思っていた場所が、茂倉沢鉱山では無かったとの衝撃の事実が発覚。
改めて某先生に案内をしてもらい本当の茂倉沢鉱山へと向かいます。

茂倉沢鉱山は南入坑、次石坑、むじな坑、舟ヶ沢鉱床などいくつかの鉱床や坑道が有ったようなので、先の坑道も茂倉沢鉱山の一部の可能性も有るので、今後も調査を行いたいと思います。

ちなみに茂倉沢鉱山舟ヶ沢鉱床は既に探索済み。以下の記事からどうぞ。

桐生市の茂倉沢鉱山舟ヶ沢坑探索
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今回の探索ですが事前に手に入れた、茂倉沢鉱山の坑道図を持参しての探索になります。
これである程度の坑道の位置関係は確認できそうです。

 

さて改めての茂倉沢鉱山南入本坑の探索になります。
まずはメインの林道に降りて、沢沿いの林道を進みます。

 

このような林道を進みます。
林道があると歩きやすいで助かります。

ちなみにこの日の最高気温は38度予報。
日影の山道を歩きますが、暑くて汗も止まらず大変です。

 

林道を歩いていると綺麗なコガネムシ。センチコガネというらしいです。

 

さらに歩くと林道も終点となり、そこからは沢登り。

 

暑いので沢水に手を付けて涼んでいたら、いつの間には小さなヒルが付いていました。

血を吸われる前に払いましたが、茂倉沢にもヒルが生息しているのですね。
気を付けないとです。

 

沢では石を拾いながら歩いていきます。
まずは小さい水晶が付いた石。

 

お次はピンク色が綺麗なバラ輝石。
先生から「この石を割ってごらん」と手渡された石を割ってみたら、見事なピンク色!

黒い酸化したマンガン鉱石違いなど素人にはさっぱり分からないのですが、長年鉱物採集をしてる方だと違いが分かるものなのですね。

 

要所要所で石を叩きながら沢を登っていきます。

 

沢の真ん中に石積みが有る場所も。
鉱山施設でも有ったのでしょうか?

 

暑い中しばらく登ると、マンガン採掘のズリ石と思われる斜面が出てきます。

 

ズリ石斜面を登ってみます。

 

ズリ石斜面を登ると、その上には平場が出てきます。

 

平場からズリ石斜面を見下ろした様子。
結構な高さが有ります。

ここにはこれだけのズリ石が有りますが、このズリには良い鉱物が入っていることは殆ど無いそうです。

 

 

こちらが坑口の有る斜面。
見える範囲で斜面に沿っていくつかの坑口が有りますね。

 

まずは一番下部の坑口。

 

坑口付近は土砂が積もっていますが、中は坑道が綺麗に残っています。

 

坑道の内部。

 

ある程度繋がっていると思ったら、すぐに行き止まり。
鉱脈までたどり着かなかったようです。

一番下部なので大切坑かと思いましたが違いましたね。

こちらの坑道の内部の様子です。

 

最初の坑道を探索したので、鉱山道と思われる踏み跡を使って上部へ進みます。

 

2つ目の坑口。

 

こちらは坑口からのすぐ先で行き止まり。

 

お次は直ぐ上に有った3つ目の坑口。

 

こちらはどこかと繋がっているのか、風が出てきています。

 

外気との温度差で霧状の靄に。

こちらは左奥に繋がっているようですが、靄であまり見えず。
もし左奥に繋がっているのなら、先の坑道図からするとここが茂倉沢鉱山南入の本坑と思われます。
ただ、坑口付近も土砂が流れ込んでいるので、今回は坑道内には入らず。

 

坑口から出て斜面を登ると、立派な石垣がいくつも出てきます。

 

その上部には焼けたような岩場と、露天掘り跡らしきものが見えます。

 

露天掘り付近を目指して、ガレ場の斜面を登っていきます。

 

所々には坑口らしき穴も見られます。

 

 

露天掘り跡付近。

 

かなり岩場が崩れており結構危険な感じです。

 

斜面上部から下を見下ろした様子。
結構急ですね。

 

斜面上にも坑口が有りましたが、危険で近づけず。

 

軽くでしたが、茂倉沢鉱山の南入抗付近の探索終了。

結構広範囲なので、涼しい時期にまた改めて探索に来たいと思います。

 

さてズリ場を降りて山を下ります。

 

 

下る途中に某先生より「あっちの斜面にもマンガン採掘跡が残ってるよ」と教えてもらったので、そちらも見に行ってみます。
踏み跡らしきものをたどっていくと、斜面に石垣を発見します。

 

石垣の上を覗き込んでみると採掘跡を発見。

 

さらにその上部の岩場も怪しいので見に行きます。

 

思った通りこちらにもマンガンの採掘跡が幾つか残っています。

 

こちらは結構大きそうです。

 

覗き込んでみたら下部に向かって掘られていました。

 

踏み跡はさらに続いていたので、追ってみます。
こんな岩場も回り込んで進みます。

 

その先にも採掘跡らしきものが出てきます。

 

石で埋まっていますが、マンガンの鉱脈に沿って斜めに掘られた様子が見られます。

 

こちらは露天掘りの跡らしき場所です。

 

この付近も大きく削られていますね。

 

斜め上から見下ろした様子。

 

この場所は先の坑道図を基にすると、位置的に次石抗かと思われます。

次石抗だとしたら採掘当時は坑道が有ったようですが、今は崩れたのか埋まったみたいですね。

 

 

というわけで、軽くではありますが茂倉沢鉱山を一通り見て回りました。
時間があるのでもっとじっくり見たいのですが、暑さがヤバく熱中症になりそうなので、早々に退散です。

茂倉沢鉱山の本坑探索でしたが、見どころはまだまだありそうなので、また改めて探索に訪れたいと思います。

 

お次は帰りがてら佐野市の葛生化石博物館に立ち寄りました。

葛生化石館
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