小川町の飯田炭鉱(小川炭鉱)探索

埼玉県

探索日:2022年1月10日
この日は埼玉県小川町の探索に向かいました。
最初の探索地は、小川町に有ったとされる飯田炭鉱です。

飯田炭鉱(小川炭鉱)とは

飯田炭鉱(小川炭鉱)とは小川町の飯田地区に有った炭鉱で、亜炭を採掘していたようです。
「5万分の1地質図幅寄居地域」と「日本地方鉱床誌」には以下のように書かれています。

5万分の1地質図幅寄居地域の地質より
中新統松山層群・秩父盆地層群の下部及び古第三系寄居層に亜炭層が挟在している.これらの亜炭は、かつて小川町地域の荒川層(飯田夾亜炭層)で稼行されており飯田炭坑または小川炭鉱と呼ばれていた。
日本地方鉱床誌より
小川盆地には中新世前期の堆積物である小川町層群が発達し、同層群は下位より五反田層、蟹沢層、飯田夾亜炭層に分けられる。
(中略)飯田夾亜炭層は小川町市街地の北西方飯田付近の小範囲に盆地構造をなして分布し、層厚70~100mの地層である。
(中略)飯田夾亜炭層中部には3枚の亜炭層が介在している。この3枚の亜炭層のうち最下部の者が最も厚く、厚さ125㎝に達する。
(中略)このうち最上位の亜炭層は最下位のものの約10m上位にある。

炭坑数:3
主要炭坑:小川炭鉱
稼行可能炭総数:1
炭丈:0.3~1.25m
確定埋蔵炭量:40,000トン、推定埋蔵炭量:60,000トン、予想埋蔵炭量:80,000トン(合計180,000トン)

日本地方鉱床誌には炭坑数が3で主要炭坑には小川炭鉱が有ったと読み取れるので、小川炭鉱以外の鉱山も2つ有ったようですね。そうなると小川炭鉱と飯田炭鉱は別の鉱山になるのでしょうか・・・?

小川町の資料としては令和3年3月の小川町振興計画のパブリックコメントに「飯田炭坑跡地を歴史的遺産として整備し公開にむけて取り組む方向を示すべき」という意見が寄せられており、町は「飯田炭鉱には歴史的価値があるものと思われますが、その内部調査には危険を伴うため、学術的な研究や調査に基づく評価が困難な状況にあり、現状において整備・公開に取り組むことは考えておりません。」と回答している記録もあります。

また、現在飯田炭鉱の有ったとされる地にメガソーラーの開発が予定されているようで、議員さんのサイトなどにも若干の情報が掲載されています。

ちなみに埼玉県西部地域の炭坑だと、以前に探索した日豊鉱業武蔵野炭鉱も知られていますね。

飯能の日豊鉱業武蔵野炭鉱
探索日:2021年3月27日 埼玉県の飯能市にある日豊鉱業の武蔵野炭鉱を見てきました。 武蔵野炭鉱の場所は埼玉県飯能市阿須。 トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園のすぐ脇にあります。 まずはトーベ・ヤン...

 

飯田炭鉱探索

さて当日は東武鉄道の小川町駅からスタートです。

 

道を歩いて飯田地区へ。
ちなみに駅からだとこの飯田の交差点まで来てしまうと若干行き過ぎになります。

飯田炭鉱の近くには炭鉱沼と名付けられた沼が有るそうです。
今回訪れた飯田炭鉱だと思われる付近にも沼がありましたが、ここが炭鉱沼でしょうか?

 

この辺りの山に飯田炭鉱が有った様子。
さらに山の中にも換気用の竪坑がいくつか掘られていたとか。

 

山の脇の道には陥没跡と、何度かアスファルトを引き直した様子が見られます。

この場所の下部に坑道が有るようで、それが崩れて陥没しているらしいです。

ちなみにストリートビューを眺めていたら、ちょうど工事中の様子が移っていました。

一般的な道路工事って、アスファルトの下は固めた砂利のイメージが有るのですが、ここではコンクリートを流し込んで固めていますね。
やはりこの場所の下部には坑道か何かが有った可能性が高そうです。

 

飯田炭鉱が有ったとされる付近の道を歩いた後は、周囲の山の中も探索しようと思いましたが、住宅地が近く飼い犬がワンワン吠えて住人さんが出てきたので怪しまれる前に撤退。(今思えば、住人さんに挨拶して情報を聞けばよかったと思ったり)

残念ながらここが飯田炭鉱であるという明確な物にたどり着けなかったので、また機会を改めて探索したいと思います。

飯田炭鉱を後にして次は官ノ倉山付近にあるマンガン鉱山跡の探索に向かいます。

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