鹿沼市の引田鉱山岩花抗探索

栃木県

探索日:2022年5月8日

引田鉱山本坑探索後は、引田鉱山岩花抗の探索へと向かいます。

鹿沼市の引田鉱山本坑探索
探索日:2022年5月8日 今回は板荷駅を中心に、引田鉱山本坑、引田鉱山岩花抗、菊澤鉱山の探索に向かいました。 板荷と言えば以前板荷鉱山にも探索に来ています。その時の探索記録はこちらから。 引田鉱山とは 現在の栃木県...

引田鉱山岩花抗とは

引田鉱山岩花抗とは栃木県鹿沼市引田の岩花地区に有った鉱山です。
引田鉱山本坑から直線で約650メートルほど離れた位置に有ります。本坑と同じ山なので、閃亜鉛鉱、方鉛鉱、黄鉄鉱などを採掘していた鉱山と思われます。

引田鉱山岩花抗については『鉱物採集の旅1 (関東地方とその周辺)』に以下の記載が有ります。

引田鉱山岩花抗
(前略)そしてその脇にかろうじてコンクリートと丸石でかためた鉱石積出場のあとが残っています。
この後の正面がズリ山、左(北)側の林の中に坑口が有り、水が流れ出しています。これが引田鉱山岩花抗の跡です。まずズリ山を見てください。真っ黒い石の塊やかけらだけのようですが、重そうなものを割ってみてください。いくつか割っているうちに色々出てきます。最も多いのは黒ずんだ褐色をした粒上の鉱物で、粒を割ってみると内側はうすい褐色になっています。これは菱鉄鉱です。そしてその周りには、大抵真っ白い柔らかいものが詰まっているでしょう。これはカオリナイトといって、一種の粘土鉱物です。

これらの他に、金属光沢をもった、鉛灰色でさいころのように割れる鉱物も見つかります。これは方鉛鉱です。白色でやや透明な物は石英、淡灰緑色のものには、石英中に緑泥石が細かい粒になって入ったものの場合と、蛍石の場合と両方が有ります。

方鉛鉱に沿って暗褐色亜金属光沢の鉱物がある事もあります。これは閃亜鉛鉱です。
また、黒色の母岩の粘板岩の中には黄鉄鉱の立方体結晶が入っています。しかし大きさせいぜい2~3ミリ止まりです。

ズリ山を掘り返しているうちに、きれいな青緑色から緑色の鉱物が見つかるかもしれません。青味がかってガラス光沢をなすものは珪孔雀石、緑色のものは孔雀石で、何れも銅の二次鉱物です。銅の元となった黄銅鉱はよほどたくさん石を割らないと見つかりません。

(中略)
この産地も、暑くなってきたら坑内に入って涼むことが出来ます。坑内は雨宿りの場所にもなりますが、あまり奥へは入らない方が良いと思います。

引田鉱山岩花抗探索

さて引田鉱山岩花抗の探索です。
引田鉱山本坑から道をしばらく歩いて、目印となる墓地の脇からお邪魔します。
墓地はかなり立派な造りで、近くまで行けばすぐにわかると思いますが、個人の墓地のため写真は無し。

墓地の脇へ向かうといきなりズリ石エリアがスタート。

とりあえずズリ石を追って斜面を登っていきます。

途中には鉱山時代の物と思われる石組も見られます。

足元に落ちているズリ石はこんな感じです。

さらに進むと崩落したズリ石エリアも。
これだけ積もっているので、結構な量を掘っていたようです。

崩落したズリ石を回り込んでいくと、斜面に坑口らしきものが見えてきます。

近寄ってみると半分埋もれかかっているものの坑口です。
これがどうやら引田鉱山岩花抗の様子。

坑口付近から中を照らしてみると、坑口手前に土砂が積もっているため、中は水没している様子。

坑口付近の様子。
木の棒が立てられそこに土砂が積まれているので、意図的に塞がれた跡の様です。
『鉱物採集の旅1 (関東地方とその周辺)』には「坑口に入れる」と記載が有ったので、それ以降に塞がれた様ですね。

坑道は奥まで続いているようですが、積まれた土砂の量から中は腰から胸ぐらいの深さまで水没しているようなので、中に入るのはウェーダーでも無理そうです。

 

坑道の奥を照らしてみると、カーブして先に続いているようです。

沢沿いということもあり、坑口付近でも結構水が岩盤から垂れてきます。

こちらは坑口付近の岩盤の様子。

 

引田鉱山岩花抗の坑口を見つけたので周囲を探索してみます。
本坑と違ってズリ石はハッキリと落ちているのですが、他の坑口や鉱山施設の遺構などは見つからず。
近くにお墓もある事からあまり深入りはせず、軽く見て回ったところで次の探索地に向かいます。

お次は菊澤鉱山に向かいますが、途中で磐戸神社なる岩屋を祭った神社を見つけたのでそこに立ち寄ります。

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