富井鉱山でアメシストと坑道探し

富井鉱山

探索日:2021年1月23日

この日は久しぶりに栃木県は宇都宮市の富井鉱山に探索に行ってきました。

富井鉱山は古くは金を、近代になってからは銅を採掘していた鉱山です。富井鉱山には過去に何度も訪れているので、過去の探索についてはこの下のリンクから見てください。

富井鉱山
栃木県宇都宮市にある富井鉱山に関する記事をまとめたカテゴリです。

 

富井鉱山の探索

まずは宇都宮線で宇都宮駅へ。

 

宇都宮駅からバスに乗り換え約40分。そこからさらに徒歩で約1時間歩き富井鉱山に到着です。

 

久しぶりの富井鉱山。森林の伐採工事を行っているようで、周囲の様子も若干変わっていますが、まずは一番近い沢から入ってみます。最初の沢ではあまり良いものは見つからず。1センチに満たないアメシストの単結晶が2つほど落ちていましたが、持ち帰るほどでもないので石の上に放置。

 

お次は少し上に登ってこんな感じの沢で石を探します。

 

時間程沢の中を掘っていると、いくつかのアメシストまたは紫石英と、ちょっとした水晶クラスターを発見。

 

沢ではこんな人工物の破片も発見。壊れた石臼でしょうか?

 

沢を移動していると土砂止めと思われる鉄製の柵を発見。

 

近寄ってみると鉄柵はレール製でした。過去に鉱山で使われていたレールの再利用ですかね。

 

レールの大きさはこれくらい。鉄道の知識が有れば何キロ用レールとかわかるのでしょうか、鉄道はサッパリなので分からず。

 

とりあえずお土産のアメシストを拾ったので、富井鉱山で今まで行ったことが無いエリアを探索してみます。

いつもアメシストや水晶を拾っている沢エリアやズリエリアを越え、一つ先の尾根を越えてみます。尾根を越えたエリアでも斜面には水晶を含む岩がゴロゴロしているので、真面目に探せばそれなりの石が採れそうです。

 

尾根を越えて林業用と思われる作業道を歩いていると、道脇の斜面に穴が有ります。

近寄ってみましたが試掘の様で、1メートル程度しか掘られておらず。

 

斜面を下りきってからは、こちらの沢沿いで石を探してみます。

 

沢で石を探していると、すぐに紫色の入った石英片を発見。

さらに僅かながら紫色をした、水晶のなりそこないも発見。

こちらの沢沿いでもアメシストや水晶が採れそうな感じですね。

 

さらに沢を上流に進むと、岩場に採掘跡を発見。

 

草木が茂っていてわかりにくいのですが、斜面の下部から上部にかけて採掘した跡が有ります。どうやらここは地表近くに鉱脈が走っていたようです。

 

地表に沿って鉱脈が有ったということは、沢を挟んだ反対側にもあるのではと思い、背後の斜面を登ってみます。

 

すると思った通り坑口を発見。

坑口付近から覗き込んでみましたが、狸掘りで掘っている感じの坑道。狭いのと坑口付近に木々が覆いかぶさっていて近寄るのが困難なため覗き込むだけにします。

 

狸掘り坑道を後にして、さらに探索を続けます。

とあるところでは岩肌に鉱脈らしきものが走っているのが見えます。

近寄ってみると石英脈と黄鉄鉱だか黄銅鉱の脈が走っているのを発見。

石英脈のところや金属鉱物が有ったと思われる場所は既に先客に掘られていましたが、端っこの金属鉱物部分をお土産に少し採集します。

 

さらに探索です。今度は沢を下っていくと山の斜面に採掘跡の様な物が見えます。

斜面に近づいてみると下部には坑口が開いています。

覗き込んでみましたが試掘だったのか数メートル程で行き止まり。

その上部は鉱脈が走っていたようで、斜面に沿って採掘跡が開いています。

採掘跡の最上部はこのように岩が真っ二つに切り開かれています。ただここも足元に採掘跡が埋もれていると怖いので近づかず。

 

その近場にも後年になってから植林されたと思われる杉の木の裏に、坑口が隠れていました。

隙間から覗いてみますがこちらも2メートル程しか掘られておらず。

 

場所をさらに移動して一本奥の沢沿いの林道を進みます。こちらの沢も探せばいろいろな石が拾えそうです。

 

暫く歩くと道の脇に坑口らしきものを発見。

近寄ってみるとレールと土嚢で封鎖されているようです。

 

封鎖しているレールの隙間から坑口を覗くと中は水没している様子。

 

坑口近くはこんな様子。水抜き用なのかパイプが沈んでいます。
それと水没坑道でよく見かける、根っこだか蔦だかの謎の植物。鉱水の中に伸ばすほどこの水には栄養価が有るのでしょうか。

 

水没坑道の方は左にそれていますが、かなり奥まで続いている様子。広さも岩盤もしっかりしており、坑口の封鎖にレールを使っているので、この坑道の現役時は軌道が敷いて有りトロッコが走っていたのだと思われます。

 

坑道探索を終えた後は、最初にアメシストを拾った沢へ戻り、小一時間お土産となりそうな石探し。

帰りのバスまでの時間が1時間余りで時間がそれほど取れませんでしたが、沢を掘って幾つかのアメシストをゲットです。

程よい時間になったところで暗くなる前に富井鉱山から撤収。再び1時間程歩いてバス停を目指し、帰途につきます。

 

 

そしてこの日に拾った主な石。

まずは紫水晶(アメシスト)。沢エリアから拾ってきたので結晶としてはいまいち。紫水晶というよりは紫石英ですね。ただ今回は紫色が濃い石がいくつか拾えたので満足です。

 

1センチ満たない極小サイズですが、松茸水晶(セプタークォーツ)も発見。富井鉱山には何度か来ていますが、松茸水晶を見つけたのは初めてなので、なかなかレアなのではないでしょうか。

 

それと岩肌の鉱脈から採ってきた黄鉄鉱だか黄鉄鉱。結晶の形はいまいちですが、鉱脈から採ってきたので密度は高め。

コメント

タイトルとURLをコピーしました