探索日:2021年11月27日
実際の探索順とブログの記載順が異なるのですが、空竜にあるマンガン鉱山探索記事になります。実際には今回のマンガン鉱山跡を探索後に、仏穴に探索に行ったのですが、ブログの都合上、記載順が逆となっています。
今回紹介するマンガン鉱山以外の飯能市周辺のマンガン鉱山は、以下のページでもまとめているので良かったらご覧ください。
空竜のマンガン鉱山跡探索
空竜林道付近を探索し一時は何も見つからないかと思った時に、たまたま声をかけられた地元の人から近くにマンガン採掘跡が有ると教えていただき、さらに案内までしてもらえることに。
ちなみに地元の人には今回のマンガン鉱山を案内してもらうとともに、先に記載した仏穴についても様々な情報を貰っています。
その中に「仏穴の先か上部にもマンガン採掘跡が有った気がする」という、鉱山に関する情報が。今回の探索では見つけられなかったのですが、この付近には幾つかの場所でマンガンを採掘していたようです。(ちなみにそのマンガン採掘跡と思われる場所は後日の探索で発見しています。)
さて、マンガン採掘跡へは地元の人はカブで向かい、私はその後ろを走って追いかけます。未舗装道かつ登りの林道なのでかなりつらいですが、何とかマンガン鉱山入り口となる場所へ到着。
ここはかつて林道だったそうですが、令和元年台風第19号により道が抉れてこのような状態になってしまったそうです。
沢だか林道の跡だかを地元の人に案内してもらいながら歩いていきます。途中にはいかにも金属を含んでいますといった水も染み出ているポイントも。
暫く歩くと坑道の入り口に到達。
坑道はほぼ埋もれており、上部20センチぐらいが辛うじて開いている状態です。このままだとあと数年で完全に埋もれてしまいそうです。
坑口に到達したので早速中を覗いてみます。坑口は崩落しているものの、坑道の中はかなりしっかり残っています。そして坑口の土砂のために中は水没。
そういえば水没坑道に必ずと言っていいほど存在する、根のような謎の植物は何なのでしょうか。坑道の中に根を生やすほど、坑道の水に栄養価が有るのですかね?
坑道はというと坑口から10メートル程まっすぐに続いており、その先が右に曲がって先に続いている様子。
坑口付近からフラッシュライトで照らして覗いてみましたが、案内していただいた地元の人も照らして中を覗くこむのは初めてとの事。興味深そうに中を眺めていました。
残念ながら坑口が崩落&坑道内は水没ということで中には入れず。せっかくなので坑口周囲を見て回ります。
坑口付近のマンガンズリはこんな感じ。
先に紹介した仏穴のように石灰岩地帯が近いためか、所々には石灰岩も落ちています。
坑口脇の岩場はマンガンを含んだような黒い石も見受けられます。
坑口付近を見た後は坑口の上部へ。こちらは坑口の上の岩場から眺めた様子。
坑口上部の岩場には平場のような場所が有ったので、もしかしたらマンガンの露頭を露天掘りしていたかもです。
このマンガン鉱山跡、地元の人からの案内で思わず見つける事が出来た鉱山でした。当初は名前すらわからないマンガン鉱山跡かと思っていました。ところが探索の後に手に入れた「日本のマンガン鉱床」を眺めていると、日電鉱山の説明と位置図があり、それには仏穴の文字が載っています。
この日本のマンガン鉱床の内容によると、今回探索した付近には日電鉱山が有るとの事。
現地に石灰岩がゴロゴロしていたので書籍に記載されている「2号坑は石灰岩に接近し」という内容や、実際の位置の様子から当初は今回探索した鉱山が日電鉱山の2号坑かと思っていました。
なお後日の再探索で今回のマンガン採掘坑道は日電鉱山の2号坑道では無さそうだったのですが、日電鉱山と思われる場所から位置が非常に近いので、もしかしたら一体的に採掘が行われていた可能性も有ります。
さて、実際の探索ではこの後に仏穴に向かったのですが、ブログの記事的には岩井沢鉱山探索の記事となります。
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