探索日:2022年5月22日
久通鉱山探索後は天目指峠から子の権現天龍寺を経由し、その先にある久々戸マンガン鉱山跡へと向かいます。

今回向かう久々戸マンガン鉱山跡も、メールでやり取りさせてもらっている「ろばあと様」からの情報を元に向かいます。
なお飯能市周辺のマンガン鉱山については以下のページでまとめています。

上久通から天目指峠へ。

天目指峠からは登山道を歩き、子の権現天龍寺へ向かいます。

登山道脇にはマンガンと思われる黒い石の露頭が何か所かに見られます。
『埼玉県下に於けるマンガン鉱予備調査報告書』には『子の山鉱床』の記載がある事から、子の権現天龍寺付近にもマンガン鉱山が有ったものと思われます。

登山道を40分ぐらい歩いて、子の権現天龍寺へ到着。
子の権現天龍寺に来るのも10年ぶりぐらいです。



今回は参拝がメインではないので、子の権現天龍寺はスルーして先へ向かいます。
この付近は標高も500メートルほどあるようで、場所によっては良い景色を眺める事が出来ます。

子の権現天龍寺からは久々戸方面へと山道をあるきます

山道を歩いていると、チャートと共に黒いマンガンを含んだ石のような石がゴロゴロしている場所を発見。

マンガン鉱山のズリ石かと思って周囲を確認しましたが、残念ながらこの露頭から崩れ落ちているだけの石の様です。
でもマンガンを含んだと思われる黒い石も見られるので、この付近でもマンガンが採れるようです。
(ちなみにこの上部の露頭を越えて少し先へ行くと、今回の目的地の久々戸鉱山でした)

ニセズリ石エリアから50メートル程進むと、久々戸鉱山方面へ向かう分岐が出てくるのでそちらへ進みます。
分岐付近からマンガン採掘跡と思われる場所が見えるのでそちらに向かいます。
ほどなく歩くと足元に今度は明確なマンガンのズリ石が出てきます。

その先にはマンガン鉱石のズリ石でできた平場が有ります。


余り品位の良いマンガンでは無いと思うのですが、石を割った跡が有ったので鉱物採集の方も来ているようです。

その脇には採掘跡。
ここのマンガン鉱脈は縦に走っていたようで、採掘跡も岩に沿って縦に掘り込まれています。

上部側は露天掘りの様な感じです。

下部側は下に向かって掘られています。

採掘跡を上部側から眺めるとこんな感じ。

こちらは一番下部の採掘跡です。

こちらは露天掘り跡が土砂で埋まったものかと思っていましたが、よく見ると水が溜まっている場所の奥に隙間があるように思えます。

ライトで照らしてみると僅かながら隙間が有り、奥に続いているようにも見えます。

近くを見渡したら1.5メートル程の手ごろな棒を発見。

先ほどの隙間に突っ込んだらスルスルと入っていきます。
最後は棒事体が全部隙間の奥に吸い込まれていきました。

どうやらここの場所、過去には坑道が有ったのだと思われます。
ただ採掘跡が縦に掘られているので、大雨などの度に土砂が流れ込んでくるだろうから、近いうちに完全に埋没してしまいますね。

採掘跡も確認したので、周囲も軽く探索してみますがこれといったものは見つからず。
久々戸鉱山は小規模に採掘されたマンガン鉱山だったようです。
これにて久々戸鉱山探索は終了。

登山道に合流し次は、浅見茶屋付近にあるらしい小規模鍾乳洞を探しに向かいます。


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