探索日:2024年11月13日
この日は某先生と桐生市のマンガン鉱山の合同調査。
午前中に落合鉱山の探索をし、午後は場所を移動して吾妻山に有るマンガンの試掘跡を見に行きました。

吾妻山のマンガン試掘跡は東禅寺から登る登山道脇に有るらしく、まずは東善寺に向かいます。
東善寺の駐車場はお彼岸とお盆以外は檀信徒以外でも駐車場を借りられるとの事で、こちらに某先生の車を停めさせてもらいます。
車を停めてから東善寺脇の登山道から吾妻山へ。
登山道も整備されていて歩きやすいです。
尾根沿いはかなり浸食されています。
最初はここが露天掘り跡かと思ったほど。
登山道脇で見つけた珍しいキノコ。ネギ坊主の様な見た目。
ヤマブシタケの仲間でしょうか。
さらに登山道を登ります。
登山道の途中で土の地面から岩へと代わります。
その先には小石が多数あるポイント。
ズリ石っぽいですが、マンガンが混じった黒い石が見当たらないですね。
と思ったらその上部に坑口。
先ほどの石はやはりズリ石だったようです。
登山道にもしっかりと『鉱山試掘跡』の標識。
位置は丁度登山道の真ん中に有るようです。
さて坑口の様子です。
坑口の上部にはチャートとチャート地層に挟まれた粘土脈が見えます。
どうやらこの粘土脈部分にしみこんでいたマンガンを採掘していたようです。
粘土脈の周りのチャートにも僅かながら二酸化マンガンらしき黒い鉱物が見られます。
さて坑道内部です。
こちらは試掘という事も有り奥行きは2~3メートル程。
坑道内部にも粘土脈が見られます。
ここは本当に試掘だけで終わった様ですね。
マンガン自体の脈は見られず、マンガンがしみ込んだ粘土脈のみです。
坑道の様子は動画でも撮影したので、こちらもどうぞ。
坑口を上部から覗いた様子。
ちなみにこの試掘坑のすぐ上部にも人為的に削られたと思われる岩場と平場が有りましたが、先ほどの試掘跡と関係あるのかは不明。
ここにはズリらしい石などは落ちていませんでした。
マンガンの試掘跡を確認したので、そのまま吾妻山の頂上を目指します。
程なくして吾妻山頂上に到着。
標高は481メートルとの事。
吾妻山の頂上は展望が良く、桐生市街地を一望できます。
頂上には祠も。
頂上で軽く休憩後、登って来た登山道を戻ります。
それ程標高が高い山では無いので、下りはあっという間。
下山後は東禅寺を参拝。
鐘楼も良いですね。
無事に下山したところで本日の探索は終了です。
コメント