探索日:2024年3月4日
この日は某先生とみどり市は黒保根地区の田沢奥山エリアの探索に向かいました。
目的は昭和奥山鉱山の発見ですが、名前の通りかなりの山奥に位置していると思われるので、下見がてら奥山エリアを見て回ります。
黒保根地区に向かう途中で見えた赤城山。
探索時期は3月という事もあり、まだ山の中腹以上は雪をかぶっています。
さて、今回探索する林道です。
手前に先生の車を止めて歩いて向かいます。
少し歩くと炭焼き窯跡と思われる石垣。
そしてその脇にはレールを柱に利用した標識も。
レールが何用の物かは分かりませんが、鉱山で使用されたものかもしれないので早くも期待が高まります。
林道はいくつかに分かれていたのですが、まずはメインと思われる林道を進みます。
林道といっても入り口は鎖で封鎖され、道自体もこんな感じなので実質廃道です。
林道脇には散弾銃で撃ち抜かれた表札と思わしき鉄板。
猟師の遊びなのかもですが、治安が悪いですね。
林道を進むと崩落地点が出てきます。
画像ではわかりにくいのですが、この岩一つ一つが結構な大きさ。
これを乗り越えていきます。
岩はこの斜面上部から崩れてきている様子。
崩落地点の先には立派な切通し。
その切通しの先にはそれなりの規模の砂防ダム。
林道はまだ先にも繋がっていましたが、主にこの砂防ダムを造るために有ったようです。
砂防ダムの標識も散弾銃で撃たれていますね。
途中で先生が石調査。
錆が出ているので、何かの金属分を多く含んでいそうです。
最初の林道は砂防ダムの場所までにして引き返します。
歩いてきた林道を戻って、今度は別の林道へ入ってみます。
こちらの林道も鎖が張られ車両は通行止めですが、道自体はかなりしっかり残っています。
鎖は張られているものの立入禁止では無いようなので、徒歩にて進みます。
林道脇には標識が。
この標識も良く見ると廃レールを使用しています。
別の標識も廃レール。
そんな林道を歩いていると、林道脇に穴らしき物が!
あれは坑口でなかんべか(北関東訛り)と近寄ると、小規模ながら坑口です。
まずは坑口を一つ発見。
ただ今回は先を目指すので、坑道探索は後回しで林道を先に進みます。
この坑口調査は以下の記事で紹介しています。
坑口を後にして林道を進むと、レールを使用した標識がどんどん出てきます。
この辺りは林道的にいい感じですね。
川沿いを眺められるところには、段々となった滝も見られます。
名が付いていても良さそうな立派な滝です。
そして滝の手前の斜面には廃レールが落ちています。
この林道は林鉄でも走っていたのでしょうか。
レールが捨てられていた場所の山側の崖には、岩を崩すときの削岩機の跡も残っていました。
この辺りの渓相は良く、渓流釣りも楽しめそうです。
大物が釣れそう。
先に進むと「田沢川三号ダム」なる砂防堰堤が。
堰堤の先も覗いてみましたが、完全に土砂で埋もれていました。
砂防ダムから林道を先にすすんだ場所には、玉石を使った石組も出てきます。
そしてその上部。
岩の割れ目部分だけ玉石を積んだようにも見えます。
ちょっと坑口を埋めた跡では・・・?とも思ったり。
林道の景色の良い所で振り返り。
眼下に歩いてきた林道が見えます。
資材置き場だったのか、レールが沢山置いてある場所も。
いい雰囲気の切通しと錆びた感じが良い標識。
この辺りも良いですね。
途中には植林の標識。
ここは旧黒保根村の大字上田沢字奥山との事。
その先には本格的なゲート。
少し前まではこの付近まで車で来ることが出来たのでしょう。
林業の関係かゲートの付近まではなんとなく道が整備されていましたが、その先は完全に廃道。
林道の斜面も崩れたままとなっています。
崩落斜面を乗り越えます。
滑り落ちると沢底まで真っ逆さま。
崩落地点を越えてしばらく行くと、立派な橋脚跡。
奥には巨大な石組も見られます。
橋脚跡。
石組。
脇には平成元年完成と書かれた橋が有ります。
思ったより新しいですね。
橋の名前は「おくざんはし」。
奥山は「おくやま」かと思っていたのですが、どうやら「おくざん」と読むようです。
橋の先は少し広いエリアになっており、林道はここで終点。
せっかくなので周囲を探索してみると、林業用と思われる機材らしきものが落ちています。
モーターか何かの部品らしき物。
ワイヤー類。
巨大なギアやプーリー類。
木材を運ぶ巻き上げ機や索道でも有ったのでしょう。
今度は橋の遺構の反対側へ。
石組も有ります。
この林道ではお約束の、散弾銃で撃ち抜かれた標識。
奥山林道の終点の杭も有りました。
近くの沢などを探索しましたが、マンガンズリなどは見つからず。
今回はこれ以上奥に行くのは諦め、戻りつつ途中で見つけた坑道を探索します。
コメント