探索日:2023年12月12日
大茂にある旅館「山光館」の廃墟探索後は、その裏手にあるマンガン採掘跡と思われる穴を探索します。
この穴を見つけたのはたまたまYoutubeで見かけた「山光館」の廃墟探索の動画。
廃墟自体はあまり興味は無かったのですが、マンガン鉱山が多い梅田地区との事でなんとなく眺めていたら、動画の中で一瞬穴らしきものが映ったのを発見。
何度か繰り返して確認しますが、どう見てもマンガン採掘跡に見えます。
これはいつか確認に行かねばと思っていたのですが、場所が忍山川奥の大茂地区。
徒歩で行くには往復で2時間ぐらいはかかりそうな場所のため、なかなか行く機会が有りませんでした。
ところが今回は某先生との合同探索。
しかもこの日はオフロードにも強い車種だったので、この機会に行かねばと思い、先生にお願いをしての探索になりました。
ちなみにその話をしたら先生もノリノリだったので良かったです。
ちなみにきっかけとなった動画は以下の動画で、5分5秒ぐらいから映ります。
さて、「山光館」裏手のマンガン採掘跡と思われる穴の探索です。
穴自体は、「山光館」の裏手に回った際にあっさり発見。
坑口付近。
露頭をよく見るとマンガンらしき脈に沿って掘っているのが見られます。
坑口を照らすと、奥に続いているのが確認できますね。
まずは坑口付近から覗き込んでみましたが、残念ながら奥行きは数メートルのみ。
坑口の脇は石組があり、コンクリートで固められています。
採掘時に固めたのか、後から旅館を付く際に固めたのかは不明ですが、コンクリートで固められているマンガン鉱山は珍しいですね。
さて、最初のマンガン採掘跡の穴は試掘程度の奥行きでしたが、無事に発見。
1つの穴が有ったので、一応その上部も確認するため、山光館の廃墟裏の斜面を登ってみます。
斜面を登ると予想通り穴を発見。
最初の穴の上部に有るため、同じマンガン鉱脈を掘ったものと思われます。
こちらの穴も坑口付近は石組が組まれています。
坑口の中はというと、こちらも短く2~3メートル程の奥行き。
ただ珍しいことに、坑道内はズリ石と思われる黒い石を組んで固められています。
ご一緒した先生曰く、試掘で掘った穴を、旅館の室(むろ)として再利用したのでは?との事でした。
というわけで「山光館」裏手のマンガン採掘跡探索終了。
規模は小さかったのですが、Youtubeでの発見後、気になっていた穴を確認出来て良かったです。
マンガン採掘に関しては不明ですが、「山光館」真裏ということで「山光館」と同じ持ち主が掘っていたのかと思います。
「山光館」自体がまだ経営していれば詳細を知ることが出来たと思うのですが残念です。
「山光館」はこの付近の廃墟としては有名物件のようなので、行く際にはぜひ裏手のマンガン鉱山も見ていくと良いのではないかと思います。
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