栃木県は日光市の鳥屋山のマンガン鉱山と洞窟探索

日光市

探索日:2022年4月17日

この日は栃木県日光市の鳥屋山と、宇都宮市の古賀志山の鉱山跡と幾つかの洞窟探索に向かいました。
まず最初は鳥屋山にあるマンガン鉱山跡と幾つかの洞窟を探しに行きます。

探索のスタート地点は東武日光線の下小代駅からです。

4月の中頃ということもあり桜も見ごろです。
駅からの道沿いには枝垂桜が咲いていました。

国道121号付近を歩いていると怪しい水路を発見。

奥の方を見てみると手掘りのトンネルのようになっています。
岩では無く土の地面を掘っているようですが気になります。
機会が有ればこういうところも探索してみたいですね。

さらに歩くと文挟ため池なるため池もあります

農業用水確保用に作ったため池だそうです。
釣りをしていい場所なのかは分かりませんが、池の中には良いサイズの鯉がウロウロしていました。

 

駅から1時間程歩いてやっと山へと続く道に入ります。


最初はしっかりした林道でしたが、途中からは完全な山道になります。

山道になったところで最初の洞窟を発見。
どうやら岩場に3つの洞窟が有るようです。

 

一番右側の洞窟。

真ん中と左側の洞窟。

 

岩が崩れて自然にできた洞窟の様で、何れも奥行きは有りませんでした。

 

最初の洞窟を見た後は鳥屋山へと登ります。
殆ど人が来ていないようで踏み跡もないですが、送電線の巡視路になっているルートを歩いていきます。

急な斜面を直登すると尾根に到着。
ここからは尾根沿いを歩きます。

そして鳥屋山のピークに到着。
標高444メートルとキリが良いですね。
この山「とりややま」と呼んでいましたが「とややま」と読むらしいです。
写真では見えないですが、この標識に鉛筆で「とややま」とふり仮名が振ってありました。

鳥屋山からの景色はこんな感じ。
目の前にはこの後に目指す、古賀志山がそびえています。

 

鳥屋山のピークを制覇した後はマンガン鉱山跡を探して別ルートを下ります。
下り途中には腰掛岩なる岩も有るので記念撮影。

 

腰掛岩を過ぎてしばらく下り、怪しい場所から登山ルートを外れて鉱山を探します。
途中でチャートの様な岩が有ったのでその周囲を覗くと怪しい隙間が、

少し奥が続いていましたが、自然にできた洞窟っぽいです。

さらに奥に進むサイズアップした洞窟。

その隣にもかなり大きな洞窟というか岩の窪みも出てきます。
こちらは意味深な岩が祭られていますね。

 

2つの洞窟はこんな感じに岩場に位置しています。
下から見上げると結構大きく感じます。

そして2つの洞窟を少し下ると待望の坑口を発見。

奥行きは数メートルで、入り口付近に水が溜まっています。

この坑道は採掘用にロッドを打った穴があるので、人工的に作られたものに間違いはなさそうです。

1つ目の坑口を見つけたので他にも無いかと周囲を探していると、いかにもな赤い水が流れ出しているのを発見。

水の出所を追っていくと2つ目の坑口が出てきます。

中はある程度続いているようですが、流れ出す赤い水とその成分で坑道の中はドロドロ。
探索をしてみたいですが、濡れるのも嫌なので坑道内に入るのは後回しにします。

 

ドロドロ坑道を後に付近を探索すると2つ目の坑口を発見。

こちらは試掘の様で、奥行き3~4メートル程。

 

さらに探索すると4つ目の坑口を発見。

こちらは奥に続いていそう。
水も染み出していないので坑道内に入ってみます。

坑口から坑道内部を照らすとこんな感じ。

坑道の中に入ってみましたが、直進ご少し曲がったところで終了。
思ったより短かったです。

坑道の中から坑口を振り返るとこんな感じ。

ライトアップ。
この坑道はチャートの岩盤を掘っているようですが、あまりマンガンらしき鉱脈が無いですね。
これも試掘で終わった穴なのでしょうか。

坑道周囲の露頭はこんな感じ。
マンガンというよりは黒いチャートみたいな岩でした。

 

さて周囲の坑道を一通り探索したので、オレンジドロドロ坑道内部を探索します。

坑口付近はドロドロですが、以前に誰かが探索しているようで、ちょうど良い位置に岩や板が置かれているのでそれを足場に奥へと進みます。

 

しばらく行くと水滴が滴るエリアに。
ちょうど水を通しやすい岩盤を掘ったようです。
それと鉄か何かの金属を含んでいるようで、水が滴る場所には赤い泥の様な物が積もっています。

赤いドロドロエリア。

赤い泥の石筍っぽいのも生成されています。

  

坑道内には何匹かの蝙蝠も生息しています。

この後寝ていた蝙蝠を起こしてしまい、坑道内で飛び回ってビビって一人プチパニックになったり。

 

水滴エリアと蝙蝠エリアを越えてさらに奥に進みます。

 

カーブの先に終点らしきものが見えてきました。

終点です。
水が染み出している量から結構奥行きが有ると思ったのですが、体感30メートルぐらいで終了な感じ。

 

坑道内を一通り探索したので、坑口方面へと戻ります。

 

坑道内からの坑口の様子。

 

今回探索した赤いドロドロ坑道の内部の様子はこちら。
防水ケースに入れての撮影なので音声はほぼ無いです。

そんなわけで一通り坑道を探索したので登山道に合流しいったん下山します。

 

今回は鳥屋山でマンガンを採掘していたと言われる鉱山跡を発見しました。
ですが、この鉱山にはマンガンのズリが無かったり、掘っている所もマンガンらしい鉱脈が無かったりと不思議な鉱山跡でした。
幾つかの坑道が有ったので、この規模なら何かしらの名前が付いていそうですが、「日本のマンガン鉱床」「日本鉱産誌」などを見ても、今回の場所に位置しそうな鉱山名が出てこないので謎が残ります。

 

お次は古賀志山にあるらしいマンガン鉱山跡と洞窟を探しに行きます。

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