奥山鉱床へ向かう途中の岩を削ったマンガン採掘跡

桐生市

探索日:2024年4月2日

昭和鉱山奥山鉱床を探索中に見つけた、2つ目のマンガン採掘跡です。

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近寄ってみると松の木の根元の一部分に、小割された黒い石が固まって落ちています。

 

拾ってみると二酸化マンガンの鉱石と思われる石。
小さいながらずっしりとした重みも有るので、品位は高そう。

しかもズリ石のような余分は石がほとんどないので、採掘した良い部分だけを置いた感じです。

 

少量ながらもまとまってマンガン鉱石が有るので、近くに採掘した場所が有るはず。
周囲を確認すると、少し離れた位置にある岩が怪しそう。

 

近寄ってみると、怪しい窪みが見えます。

 

岩全体はこんな感じ。
岩としては大きいですが、マンガンを採掘するとなると規模は小さいです。

 

近寄ってみると怪しい窪みがいくつもあります。

 

さらに近寄ると、岩の表面には二酸化マンガンと思われる黒い部分が付いています。

 

 

どうやら、ここではこの岩に付いていた二酸化マンガンを削り取っていたようです。
マンガンが有ったと思われる場所が掘られています。

 

ここも細かく削られています。

 

岩の大きさから大した規模では無いのですが、マンガンが有った部分が綺麗に削られています。
当時のマンガンの価値は分からないのですが、こんなちょっとした岩まで削って利益は出たのでしょうか。

最初み見つけた尾根に落ちていたマンガン鉱石は、ここで掘った物を置いていたのかと思われます。
ここは周囲の集落からも数キロ離れた、登山道もない尾根上なのですが昔はここからもマンガンを運んでいたのですね。
当時の人の苦労が伺えます。

 

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