探索日:2021年4月10日
不発であった茂倉沢鉱山探索と、茂倉のお釈迦様を拝んだ後は、上菱鉱山と朝日沢鉱山を探しに向かいます。
見つけた順番から今回は朝日沢鉱山を記事にします。
ちなみに2年後にも探索し、上部にいくつもの坑口や採掘跡を発見しています。
その探索の様子はこちらから。
朝日沢鉱山はマンガンを採掘していた鉱山で、いくつかの坑口が有ったようです。
なお、朝日沢鉱山と記載していますが、もしかしたら山菱鉱山とか満沢鉱山かもしれません。
この辺りは沢ごとに何かしらのマンガン鉱山や採掘跡が有るので正直どれがどれだかわからないのです。
(見かけた資料には満沢鉱山の位置に今回見つけた坑口が有ったので)
まずは朝日沢へ向かい、沢沿いの林道をひたすら登っていきます。
ちなみに朝日沢は過去には旭澤と表記していたようで、橋の銘板には「旭澤林道」と記されていました。
林道を歩いていくとブロックとトタンで作られた謎の小屋。
まぁ、見た感じ比較的最近のものっぽいので鉱山は関係なさそうです。
さらに行くと橋梁跡とみられる石積みも見られます。
林道をひたすら歩いていくと、チェーンによる車止め。
徒歩なのでチェーンを越えて林道をさらに進みます。
チェーンの先も道はありますが、沢沿いでは流失している個所も。
とある場所で、沢でもないのに斜面の中腹から水が染み出てる場所を発見。
斜面を登って水の染み出ている場所まで行ってみます。
ちょうど窪んだ場所から水が出ていますが、ここが坑口跡かは不明。
落ちていた杉の枝を差し込んだら、それなりに刺さったのでもしかしたら埋もれた穴が有るかもです。
ついでにすぐ脇に有った沢も探索してみましたが、特にめぼしいものは見つからず。
林道に戻ってさらに登るとこんな岩肌を削った道になります。
いかにも鉱山道っぽく、この先に期待が持てます。
けずられた岩肌。
ものすごい勢いで湾曲していて圧倒されます。
湾曲斜面の先に行くと明らかなマンガン鉱山の物と思われるズリが有ります。
そしてその先には岩でふさがれた坑口が。
上部は最近塞ぎ直されたようですが、全体を見ると苔に覆われて古くから塞がれていたようです。
坑口から先ほどのズリエリアを見ると、ちょうど水平になっており道らしき平場も見えます。
もしかしたらトロッコが敷かれており、坑口から搬出して捨てていたのかもです。
坑口を上部から覗いてみたらこんな感じ。
岩でふさがれているため、水は隙間から漏れるようで水没はしていません。
岩肌と塞いだ岩が苔で緑色になっているのが良いですね。
ついでなのでさらに林道を登っていくと滝に突き当たります。
もしかしたらこれが山菱鉱山奥の滝(桐生市図書館の郷土エリアの本に記載が有った)かもです。
滝を眺めていると足元に、鉱脈に沿った下部の隙間を発見。
これは坑道跡でしょうと言うことで覗き込みます。
やっぱり坑道です。
林道沿いの岩にあるので工事の際に埋められてしまったようです。
今も10センチぐらいしか隙間がないので、もう少ししたら完全に埋まって消失してしまうかもです。
とりあえず林道突き当りまで来ました。
結構急で見下ろすとこんな感じ。
スキー場の上級者コースぐらいの斜度が有ります。
戻りがてら沢を眺めて歩いていると、ところどころで石積みが見られます。
ちなみにこのエリアではバラ輝石を発見。
探せばもっと採れそうでしたが、荷物になるので小さい破片だけをお持ち帰りです。
次は上菱鉱山へと向かいます。
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