探索日:2022年12月31日
中小坂鉱山の探索後は春日田鉱山を探索します。
今回は春日田鉱山としましたが、本来は春日田鉱区として中小坂鉄山と一体的に採掘されていた鉱床との事です。
ちなみにもう1か所近江山鉱区が有るらしいのですが、下仁田町の下小坂にて近江山という字を見つける事が出来たものの採掘していた場所まで特定が出来ず。
今回は場所が特定できた春日田鉱区を探索します。
中小坂鉱山を出て1キロほど歩き、春日田と思わる沢筋の林道を登っていきます。
林道沿いには怪しい穴が。
これが鉱山の坑口かと思いましたが、奥は続いておらず。
炭焼き窯跡かとも思いましたが、作り方が違います。
アーチ型の屋根が特徴的なのですが、これが何だか分からず。
何かの貯蔵庫跡でしょうか。
最初の穴が気になりつつも先を進みます。
ここは林道沿いに小さな沢が流れており、その脇には無数の石垣が見られます。
そんな林道を歩いていると正面に穴らしきものが出てきます。
近づいてみると岩の露頭に坑口が開いています。
どうやらここが春日田鉱区の様です。
そして坑口の前には広い平場が有ります。
かつてはここにも鉱山関係の建物が有ったのでしょうか。
こちらの坑口は中小坂鉄山とは違い、封鎖も立入禁止の表示も有りません。
というわけで装備を整えて坑道内探索。
坑口から数メートルの場所で早速分岐。
と思いきや右側は掘っておらず。
鉱脈が有ったものの掘るほどではなかったようです。
というわけで左側を進みます。
坑道内は乾燥しているのですが、ある程度行くと暑くなり湿度も高くむわっとします。
あまり深いと引き返さなければと思いましたが、入って数十メートル行ったところで終了。
中小坂鉱山と一体的に掘っていたとは言うものの、規模が小さいですね。
一番奥には錆びた缶が3つ置かれていました。
鉱山当時の物では無さそうなので、地域の子供達が過去に秘密基地にでもしていたのでしょうか。
坑道内の様子は動画にもしたので、興味がありましたらこちらからどうぞ。
坑道付近の石の様子はこんな感じ。
所々で鉄が含まれてそうな黒い石が見られます。
こちらは鉄鉱石の露頭があったから掘ってみたものの、余り量が出なかった感じでしょうか。
比較的小規模で、埼玉県の飯能市付近でよく見られる小規模マンガン鉱山の様でした。
ちなみにこの付近は鹿やイノシシが出るようで、至る所に罠を設置している札がかかっていました。
知らない山に入るときは害獣対策の罠にも注意しないとですね。
中小坂鉱山の春日田鉱区探索後は再び歩いて下仁田駅に戻ります。
下仁田駅からはいったん上信電鉄に乗り、神農原駅まで移動し再び探索します。
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