探索日:2023年3月21日
この日は小俣駅から鳴石地区や荒倉地区のマンガン鉱山跡を探索します。
まず最初に目指すのは地質図幅に乗っていた、鳴石付近の2つのマンガン鉱山です。
尾根を挟んで両側に2か所あるので、探索コスパが良さそうです。
小俣駅からしばらく歩いて山の付近に近づくと、空が何だか白い靄で曇っています。
実はこれ全部杉の花粉の様です。
風が吹く度に山の杉林から花粉が煙のように舞っています。
私は花粉症ではないので大丈夫ですが、花粉症の人だと地獄でしょうね。
更に道を歩きます。
目指すマンガン鉱山はあの正面の山付近です。
この道を歩くのは2回目ですが、道沿いにブリーダーさんと思われる家が有り、パグらしき大量の犬に熱烈歓迎されます。
ちなみにこの手前には柴犬を何匹も飼っている家も有ったりします。
その先は県道から分かれ、林道に入ります。
林道もしばらくは舗装がされているのですが、山に近づくと道も無くなります。
そしてその先には鹿よけのネット。
林業道に繋がる部分にはネットを潜れる箇所が有るので、そこから山へと入ります。
作業道の様子。
こんなのですが草は刈って有り、人が歩くスペースは有るので助かります。
少し登ったところ。
地図上では正面の杉が生えている尾根の上部がマンガン採掘跡なのですが、道が無いのでこちらの作業道を進んで高さを稼ぎます。
ちなみにこの画像の靄みたいなのは全部杉花粉です。
更に30分ぐらい登ります。
眼下には登ってきた作業道。
そして頂上付近。
この付近の尾根上に出ようとしたのですが、尾根手前にも鹿よけネットが張られています。
この辺りには鹿よけネットを潜る場所が見当たらなかったため、ネットの手前を尾根沿いに移動します。
そして目指すマンガン鉱山跡が有る尾根上部へ。
ここからは正面の尾根を目指して斜面を駆け下ります。
駆け下りる途中には何故か鹿の足だけ落ちていて、死ぬほどビックリしたりするハプニングもありますが何とか尾根上部へ。
尾根に到着すると怪しい岩山が有ったのでその付近を調べてみます。
岩沿いに進むとマンガンを含んだような黒い石が増えてきます。
更に周囲をウロウロすると、マンガンズリと思われる石や石英が入った石が増えてきます。
画像ではわかりにくいのですが、マンガンの露頭も出てきます。
そしてその上部には小規模ながらも怪しい石組。
石組の上部には露頭を掘ったと思われる採掘跡が有りました。
枯れ木で分かりにくいのですが、黒いマンガン鉱脈に沿って掘ったとみられる溝が有ります。
採掘跡上部から。
とりあえず小規模ながらもマンガン採掘跡を発見。
こちらは位置的に地質図幅の南側のマンガン採掘跡になります。
こんな小規模のマンガン採掘跡も記載しているのは凄いですね。
ちなみにこのマンガン採掘跡はこんな山の頂上付近。
当時はどこかに作業道が有ったのだとは思いますが、ここまで登って採掘し、帰りは鉱石を背負って下るのは大変だったでしょうね。
さて、1つ目のマンガン採掘跡を見つけたので、今度は尾根反対側にあるマンガン鉱山跡を目指します。
尾根の反対側ににはこんな斜面を無理やり進みます。
画像ではわかりにくいのですが、結構な斜面かつ落ち葉と砂で足元が滑ります。
一歩一歩注意が必要です。
斜面を越えて裏側に回り込むと早速坑口を発見!
ところが正面に回ると深さ2メートルぐらいの試掘程度の穴・・・。
地質図幅に載ってる場所なので別の採掘跡が有るのではと思い、周囲の斜面を探しましたがこれ以外の採掘跡は見つからず。
斜面にズリも見つからなかったので、あの試掘跡だけの場所の様です。
結局他には何も見つからなかったので下山。
別の場所から撮った画像なのですが、今回見つけたマンガン採掘跡は、画像正面の山頂付近に有りました。
そしてこのマンガン鉱山の名称ですが、資料を見てもここに当たりそうなものが見つからなかったので、周囲の沢名から八斗沢のマンガン採掘跡という仮称にします。
お次は直ぐ近くの沢にある黒川鉱山八戸鉱床を探しに向かいます。
コメント