探索日:2021年4月24日
滝頭鉱山探索後は隣の沢にある、豊岡鉱山探索へと向かいます。
日本地方鉱床誌関東地方によると豊岡鉱山は滝頭鉱山西北隣鉱区であり、同じ流紋岩中の鉱脈であると記載されています。
石英の鉱脈に黄鉛鉱、閃亜鉛鉱、黄鉄鉱が含まれているとの事。
豊岡鉱山には滝頭鉱山のある斜面の山をトラバースし、隣の沢である穴沢へと降ります。
穴沢には幾つかの砂防ダムがあり、碑銘にしっかりと「穴沢」と記載されています。
豊岡鉱山に行くまでに3つぐらいの砂防ダムを乗り越えます。
個数は有るものの砂防ダム自体はそれほど高くなく、脇の斜面から比較的容易に巻いていくことが出来ます。
しばらく沢を登っていくと、崩れた石垣の様な物が現れます。
そして沢には手摘みの立派な石垣が現れます。
ここの石積みは丸まった岩を使っているので、小百川から運んできたのでしょうか。
鉱山時代の物と思われますが、沢のど真ん中にこれほど綺麗に残っているのは素晴らしいですね。
石積みの上からはこんな感じ。
この石積みの付近からは鉱山のズリと思われる石が増えてきます。
石積みから少し登った斜面の脇に豊岡鉱山の坑口を発見。
坑道も崩落せずきれいに残っています。
坑道の中に入ってみますが、少し進んだところで水たまり。
深くは無いのですが、今はいているトレッキングシューズだと浸水しそうな深さなのでこれ以上は断念。
水没エリアの先もまだ繋がっていそうな雰囲気です。
坑道の天井にはこの坑道の住人も。
時折上から落ちてくるのが怖い・・・。
坑道から見る好きな景色。
坑道を出てからは坑口付近を探索。
坑道上部にもズリ石っぽいのが沢山あるので、別の坑口か稜線脇を露天掘りしていた可能性もあります。
少し脇の斜面を登っていると、怪しい場所が。
殆ど埋まっていますが、棒を差し込むと容易に埋まるので、坑口跡かもです。
そのまま斜面を登って稜線に到着。
地図上ではここをくだって隣の沢筋に降りれば、次の目的地である東照鉱山にショートカットできます。
ちなみに来た道を降りてちゃんとした道を通ってくると山一つ分を迂回することになり、先の小百鉱山~滝頭鉱山間のように約4キロメートル歩くことになります。
今更4キロ歩くのも面倒なので、地図とGPSで方向を確認し、等高線の傾斜が一番緩そうなところを降りていきます。
最初の自然林付近は急な斜面ですが
少し行くと斜面も比較的緩やかになり
直ぐに人の手が入った杉の植林地帯に。
ここからは適当に歩き、最初にぶつかった林業用の作業道を進みます。
そして無事林道に到達。
先ほどの稜線から15分ぐらいで降りてくることが出来ました。
この林道を進んで次の東照鉱山へと向かってみます。
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