探索日:2025年2月17日
興亜炭鉱の遺構を確認後は、興亜炭鉱の坑道を探しに向かいます。

興亜炭鉱とは
興亜炭鉱は群馬県高崎市乗附町に位置した炭鉱です。
昭和14年に高崎の板倉製糸株式会社から、鉱区を譲り受けて採掘を行いました。
興亜炭鉱は長坂炭鉱(興亜炭鉱長坂坑)、赤岩炭鉱(赤岩坑)も一体的に採掘を行っていました。3つの探鉱からの出炭量は最盛期には毎月3000トンを越え、高崎炭鉱全体の4割にも達する、高崎炭鉱一の亜炭鉱山でした。
参考資料:『群馬県地下資源調査報告書 第2号』
興亜炭鉱探索
さて、興亜炭鉱探索です。
興亜炭鉱の坑道は概ねのポイントを事前に把握出来たので、興亜炭鉱の遺構付近から興亜炭鉱の坑道に一番近い山道から適当な斜面を下ります。

斜面を下って、坑道が有るらしい沢に到達。
ここからは沢に沿って下っていきます。

沢沿いには亜炭だか亜炭になり損ねた木だか、炭化した木がゴロゴロしています。

沢は小さいながらもかなり切り立っています。
普段は枯沢ですが、大雨が降ったらひとたまりも無いですね。

そんな沢を少し歩くと、興亜炭鉱の坑道を発見します。

坑口から覗いた坑道の内部。
礫層の坑道ですが、崩落もほぼ無くしっかり残っています。

奥も結構続いている感じです。


鉱山時代の物かは分かりませんが、坑道内にはカップや湯飲みやガラス瓶など、色々と落ちています。
それ程古くは無いと思うのですが、ボトルディギングに興味が有れば面白い物が拾えるかもですね。

馬車の柄が描かれたカップ。

興亜炭鉱で掘られたと思われる亜炭もチラホラ落ちています。

さらに奥へ進んでいたら、有るところから大ゲジエリアに・・・。
カマドウマは慣れたのですが、大ゲジはまだ苦手なので、ここで撤退。

坑口へと逃げ帰ります。

大ゲジに怯えて坑道から出た後は、周囲の様子も確認。
暫く沢沿いに下ってみますが、先ほどの坑口以外に興亜炭鉱の遺構らしきものは見当たりません。

下流の荒久沢川まで行きましたが、何もなかったので興亜炭鉱の探索終了。
興亜炭鉱は資料によると、他にも坑道が有ったり通気立坑が有るとの事で、また改めて探索をしたいところです。
お次は高崎炭田始まりの地でもある蛇場見炭鉱を探しに向かいます。

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