探索日:2025年9月17日
この日は某先生と根本鉱山に有ったとされる索道跡を探しに行きます。
前回は根本沢を遡って根本鉱山を探索しましたが見つける事が出来ず。
今回は尾根上から根本鉱山の索道跡を見つけ、その索道を追って根本鉱山を見つけたいと思います。

まず根本鉱山ですが、『群馬県地下資源調査報告書 第7号』には以下の様に記載されています。
上記に資料には索道が有り、黒坂石集落方向から鉱山まで繋がっていたと記載が有ります。
また、ヤマップやヤマレコ等で調べると、このルートを歩いた人の記録に、索道跡らしき遺構が有るとの情報も有りました。
今回はこれらの情報を元に尾根側から索道跡と根本鉱山を探します。
さて根本鉱山の索道探索です。
今回は先生と共に桐生市とみどり市の間に有る三境峠まで向かい、そこから尾根沿いに根本山方面に進みたいと思います。
まずは桐生市側から三境トンネルを抜けて、みどり市側の登山ルートから山に入ります。

登山ルート入り口には謎のコンクリート遺構。


近くの木には象の置物が置かれています。

登山道入り口には水飲み場も有りました。

駐車スペースから登山道へと進みます。

ちょっと急な場所も出てきます。

暫くはこんな場所を進みます。

途中には石英と水晶の中間みたいな石も落ちています。
まともに探せば水晶も見つかるかもです。

尾根までは斜面をつづら折れで登ります。

尾根に到着。
この付近は案内の板も設置されています。

まずは三境山方面に向かいます。
50分ほどかかるようで、それなりに距離が有りますね。

尾根には潰れた祠が2つ残されていました。

ここからはひたすら尾根沿いに進みます。

山と掘られた境界杭らしき物。

尾根沿いの石には石英も見られます。

木々の隙間から目指す三境山が見えます。

ワイヤーが落ちていました。
林業用かと思われます。

しばらく行くと面白い岩が出てました。

礫岩でもノジュールでも無いですが、岩に丸い部分が取り込まれています。

この付近からは大きな岩がゴロゴロ出てきます。

そのうち完全に岩場に。

結構大きな岩も多く、歩きにくい場所も出てきます。

岩地帯に祠が有りました。

そして岩も無くなったと思ったら、三境山に到着。
標高は1088mとの事。

三境山は木々に囲まれており、残念ながら展望は無いです。

三境山で少し休憩し、先を進みます。

この付近は地番が違うのか、管理者が違う土地が入り組んでいるのか、境界杭も比較的多く見られます。
番号での区切りだったり、イロハでの区切りだったりと、余り他の場所では見ない境界杭です。

さらに進むと黒い石が多数出てきます。

マンガンズリかと思いましたが、ただの黒い岩が砕けて細かくなっただけでした。

最初は石英、お次は礫岩の様な岩、そして今度の黒い岩と、今回のルートは色々な地質が見られます。
さらに進むと画像では分かりにくいですが、明確な踏み跡が出てきます。
方面的には黒坂石側に下っていきます。

先生と「鉱山道路だったら面白いですね」などと話していたら、その先に何やら怪しい窪みが出てきます。

窪みの場所に何か見えますね。

あっ!ワイヤーだ。

窪地には索道のワイヤーと索道の搬器を固定する器具らしき物が落ちています。

周囲にはワイヤーや

搬器を固定する器具などが沢山見られます。



どうやらここが目指していた索道跡のようです。あとはここが根本鉱山の索道である確証が欲しいです。
桐生の梅田地区は古くから足尾銅山用に石灰を採掘しており、梅田地区の数か所に索道が有ったとの事。
そのため、今回の索道跡にマンガンが落ちていないかを探してみます。
周囲をウロウロしたらマンガン鉱石を発見。

索道跡の周りでは小割されたマンガンが複数落ちているので、ここは少なくともマンガンを運んだ索道であることは間違いなさそうです。

何か埋まっていますね。

掘り起こしたらツルハシでした。
これも鉱山で使用された物でしょう。

さて、索道の様子です。
尾根を通過する部分は掘り下げられています。

こちらが黒坂石方面。
まだワイヤーがしっかり張られています。
こちらは沢が深くて追うのは難しそうです。

先に見つけた怪しい道は、きっと索道に沿って黒坂石方面に下る鉱山の作業道だったのだと思われます。

こちらは反対の根本山方面。
こちらもワイヤーが張られています。

ワイヤーが張られているのかと思ったら、植林された杉に取り込まれています。

索道の支柱は朽ちてしまって見当たらなかったのですが、今では植林された杉が支柱代わりになっています。


根本山側のワイヤーを追ってみます。
最初は2本だったワイヤーがいつの間にか3本になっています。

ワイヤーを追ってみたのですが、次第に杉の上の方になってしまい見えずらくなります。
さらにはどんどん沢を下っていくので、100m程追ったところで断念。

100m程追えたので、GPSのログで大体の進行方向を特定できると思います。
後ほど地図に落とし込み、索道の進行方向を確認してお次の探索に活かそうと思います。
さて、目的であった索道跡を見つける事が出来たので、もう少し尾根を進んで三角山と呼ばれる場所まで行ってみる事に。
尾根を歩くと再び祠。

祠の側面。
年号などが掘られているようですがよく見えず。

しばらく進むと尾根上に小割されたマンガンが出てきます。


さらに纏まって落ちている場所も出てきます。


こちらには古釘やワイヤーなども落ちています。

状況からするにこの付近でもマンガンを採掘していて、尾根を使って運んでいたのだと思います。
そうなるとこの付近にマンガン採掘跡が複数ある事になりますね。
尾根を進み三角山のピークに到着。
今回の探索ではここまでにして、来た道を引き返します。

三角山から索道跡へ戻る際に、行きでは気が付かなかったのですが、鉱山道路かと思われる明確な道が残されているのに気が付きます。
先ほどの小割されたマンガンはここを使って索道まで運んでいた可能性が高そうです。

索道跡へ戻ってきました。
帰る前に、索道跡をもう一度一回りして確認します。
最初には気が付かなかった遺物が有りました。
金属製のプーリーとかでしょうか?

ワイヤーを固定するアンカーらしき物。

木に取り込まれたワイヤーらしき物。

さらには別の場所でビール瓶。

NIPPON BEERの文字が読み取れます。
日本ビールの古い瓶の様です。

さて帰途は来た尾根を戻ります。
三境山付近で別の尾根に入りかけてしまい、危うくルートを間違えそうになりました。
後ほど桐生の人にそのことを離したら、三境山は迷いやすい場所で、その方の知り合いも間違った尾根に入った事が有るとか。
尾根の分岐などでは、GPSや地図を確認しないと危ないですね。
その後は迷うことなく、三境峠の分岐へ。

こちらのを下って、三境トンネル方面に下ります。

そして無事にゴール。

今回の探索では、目標であった根本鉱山の索道を見つける事が出来ました。
今後は今回と前回の調査のGPSログ等を地図と照らし合わせて、根本鉱山の発見につなげたいと思います。

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