三浦市の三戸浜洞窟陣地探索

戦争遺跡

探索日:2022年11月12日

この日はシマアジ釣りに行ったついでに、三戸浜地下陣地の探索を行いました。
釣果の方というと30センチ前後のシマアジが合計5匹の釣果でした。

 

そして釣り後はこの付近に位置する旧日本軍の三戸浜洞窟陣地を探索してみます。

三戸浜洞窟陣地とは神奈川県三浦市初声町三戸の三戸浜海岸にあります。
ここは旧日本軍がアメリカ軍との本土決戦に備えて、三浦半島の上陸が予想される各地に作った洞窟陣地の一つになります。

三戸浜には南陣地と北陣地があり、今回はその両方を探索しました。

 

まずは三戸浜南洞窟陣地。
こちらは三戸浜の防波堤付近から眺める事ができ、崖のど真ん中に銃座用の窓が開いています。

 

銃座はこのような崖のど真ん中に開いています。

 

近寄るとこんな感じ。

この銃座の奥にも通路が続いており、周囲に幾つかあった銃座同士を繋いでいたようです。
ここから中に入り込めるようですが、今回は軽装なので銃座から眺めるだけに。

 

周囲には掘削した跡も残っています。

 

少し先には地下陣地と関係すると思われる穴が有りましたが、土砂で塞がれています。

 

 

その先も探索してみましたが、自然洞窟と思われる場所に、漂流物がやたら溜まっている場所が有りました。

 

三戸浜の南側の陣地を探索したので、次は三戸浜を歩いて北側にあるという『三戸浜北洞窟陣地』を目指します。
普段の探索はトレッキングシューズなのですが、この日は釣り後ということもありスニーカーなので、砂浜はとても歩きにくいです。

 

砂浜をしばらく歩くと、杭に囲まれた怪しい場所を発見。

 

近づいてみると洞窟陣地の物とみられる坑口が開いています。
周囲の杭も立っているだけでロープなどは無く、立ち入り禁止の表示も無いので中へと向かってみます。

 

坑口付近からの様子。
坑口付近は広く作られ、壁面もコンクリートでしっかり補強されています。

 

坑口付近で坑口を振り返った様子。
ここに砲台を設置し、本土へと上陸するアメリカ軍への抵抗を試みようとしたようです。

 

入ると左側には広いスペース。
坑口付近に設置した砲台用の備品でも置いていたのでしょうか。

 

さらに正面には坑道が続いているので進んでみます。

先には左側に小部屋。

 

左側には階段と通路が続いています。

 

埋め戻されたのか、瓦礫に埋まった坑道があります。

その先には階段。
微妙に地面が濡れているので、慎重に進みます。

 

 

ちなみにこの辺りから所々フナムシが溜まっている場所が出てきます。
最近の鉱山探索でカマドウマはある程度耐性が付いたのですが、フナムシのパターンは初めてなのでちょっと怖気づきます。

釣りの時に岩場や防波堤に居るのは何ともないのですが、坑道内といった狭い空間に多数いるのは結構プレッシャーですね。

フナムシエリアを抜けるとまっすぐな通路が出てきます。

 

その先はカーブしていたり、ちょっとした分岐が有ったりします。

 

更にはこんな3方向の分岐の有る場所も。
普段探索している小規模マンガン鉱山ではこのようなはっきりした分岐は少ないのでなんか新鮮です。
RPGゲームの地下ダンジョンとかはこんな感じなのでしょうね。

 

さらに先に行こうと思ったのですが、ここから先はゲジゾーン。
画像だとわからないのですが、ここのゲジはやたらデカいです。
触覚まで合わせると手のひらサイズで、普通のゲジの2倍以上あります。

 

今日は釣りのおまけの探索なので、シャツにスニーカーという軽装。
フード付きのレインウェアなども無く虫対策をしていないので今回はここまでということに。
今回探索した距離は50メートルちょっとですが、ここの地下陣地は全長378メートルあるそうです。

 

洞窟陣地の壁面はこんな感じ。
手掘りなのでしょうか。細かい切削痕が多数残っています。

 

さて戻り道です。
最初に登った階段、上から見ると思いのほか急です。
さらに下りだと天井も近くなり、フナムシとの距離も接近するので、天井と足元の両方に注意しながら下ります。
壁面もフナムシがウロチョロしているので、うかつに手も付けないので結構きついですね。

 

三戸浜北洞窟陣地の探索を終えた後も周囲をウロウロしてみます。
少し行くと海岸沿いの岩場に怪しいエリアを発見。

 

やぶ漕ぎして進むと怪しい洞窟を発見。
ここも洞窟陣地の一部でしょうか。

 

と思って照らしたら数メートルしか掘られておらず。
試し掘りか、掘っている途中に終戦を迎えてしまったのでしょうか。

 

さらに進むと怪しい窪み。

 

中を見てみましたが、こちらは自然にできた窪みの様です。

 

周囲の崖にも怪しいコンクリートが見られるので、これらも砲台跡か地下陣地への入り口のようです。
確認をしたかったのですが、見ての通り藪が凄いので近寄る事が出来ず。

 

三戸浜の海岸を一通り探索したので戻ります。
もう少し進むと黒崎の鼻なる岩場があり、ここにも多数の洞窟陣地や砲台跡があるようですが、次の機会が有ったらの探索にします。

 

三戸浜沿いの道を宿に向かって歩いていると、消防団の詰所脇に、木でできた火の見櫓が有りました。

 

木でできた梯子が鉱山の人道階段の様で良いですね。

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