探索日:2021年4月3日
木戸ヶ沢鉱山の探索後は鬼怒川の反対付近に位置する南沢鉱山の探索に来ました。
南沢鉱山は木戸ヶ沢鉱山とほぼ一体的に採掘されていた時期もある鉱山。
産総研の資料によると南沢鉱山は古くは「玉ノ沢鉱山」と呼ばれていたようで、明治42年頃から鉱脈の探索が行われたそうです。
採掘されていた鉱石は金を中心に銀や銅などで、露頭を採掘した他に坑道を掘っての採掘も行われた模様。
坑道も多く、それらの総延長は3000メートルを超えていたそうです。
まずはおおよその目印である鬼怒川レジャー公園に向かうと、駐車場脇にいきなりホッパーと思われる遺構が有ります。
いきなりこのような遺構があるので期待できそうです。
とりあえず公園内の散策路を歩いていると、こんなものが散乱。
懐かしのファミコンやスーパーファミコンのカセット類。
小中学生時にやりこんだFFシリーズなども。
これらも起動するなら鉱石に負けないお宝かもですね。
とりあえず沢沿いの道を登っていきます。
公園内にあった看板をみたら、この沢が南沢の名称らしいです。
すると崖の上に坑口を発見。
少し先にも坑口と思われる穴と、坑道が崩落したのか露天掘りの跡なのか崩れた岩場も。
まずは手前の坑口を覗き込んでみますが、数メートルで終了。
坑道の中からはこんな感じ。
坑口の近くには水晶になりかけの石英も落ちています。
お次はこちらの坑口。
下部が崩落しているので慎重に斜面を登って回り込んで覗いてみます。
こちらの坑口も数メートルで終了。
この坑口の下部の沢には水門と、水を引いていたと思われるパイプも残っています。
散策路に戻ってさらに沢の上部に進むとまたも坑口を発見。
散策路脇なのでアクセス良好の坑口です。
こちらの坑口も数メートルで終了。
散策路を外れて沢沿いを登ると、橋げた跡と思われるコンクリートと、それなりに年季の入った丸太橋。
その先は掘割だか露天掘り跡。
脇に階段もありますが、鉱山道跡なのか使わなくなった公園の散策路なのか不明。
再度正規の散策路に戻ってしばらく歩くと、最初に見かけた坑口と崩落だか露天掘りの跡だかの上部に。
上から見ると結構大規模に掘ってますね。
そして散策路にはこんな穴。
どうやら坑道が陥没したようです。
そういえば龍崖山の登山道にもこんな坑道の陥没だかが有りましたね。
さらに散策路を歩いて山の頂上付近へ。
画像だとわかりにくいですが、山頂付近も坑道の陥没だか露天掘り跡だかで謎の窪みが多数あります。
少し先の斜面にはしっかり柵で囲われた、大き目な陥没跡が2つも。
公園内の散策ルートはこんな感じです。
南沢鉱山は公園内にあり散策ルート脇からも坑口がいくつも覗けるのでアクセス抜群です。
公園内を軽く回った跡は最後にホッパーを探索。
正面から見ると重厚な感じが良いですね。
ホッパー上部は休憩エリアに。
脇には穴もあります。
覗いてみたらこんな感じで中は空洞。
ホッパーの口。
産総研の資料によると南沢鉱山はトラックで鉱石を国鉄時代の今市駅まで運んでいたと記載されているので、ここにトラックをつけて鉱石を積んでいたのだと思います。
そんなわけで南沢鉱山探索を終了し、次の豊徳鉱山探しに向かいます。
ちなみに帰宅してから再度南沢鉱山を調べたら、コンクリートでふさがれたメインの坑道がある事を発見。
日光方面に来ることが有ったら、再度その閉塞坑道を探しに来ないとです。
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