吉見町の沸石産地で沸石採集

吉見町

探索日:2024年2月15日

吉見町の吉見百穴を見た後は、吉見町の沸石産地を見に行きたいと思います。

吉見町の吉見百穴
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探索時期は2月ということも有り梅が見頃です。

 

歩いていると「毛野考古学研究所」なる建物。
調べてみたら、工事現場で遺跡が出た際の発掘などを行っている会社との事です。

 

さらに進むと北向地蔵。

 

こじんまりとしたお地蔵様ですが、せっかくなのでお参りしていきます。

 

北向地蔵を後にしてGoogleマップを見ながら進むと、目的地の沸石産地らしき場所に到着。

吉見町の広報には以下のように吉見丘陵の岩石や沸石についての記載が有ります。

吉見丘陵でみられる吉見変成岩類は、高変成度の変成岩で、ざくろ石を含む角閃石や泥質片麻岩などからなり、今から約3000万年~6000万年前に形成された非常に硬い岩石です。埼玉県内では、吉見町だけでしか見ることができません。
変成岩は、岩石が地中で変成作用(温度や圧力の影響)を受けてできる岩石であり、その変成作用は、温度・圧力の条件によって異なってきます。吉見変成岩類は、県内で一般的に分布する結晶片岩類に比べて変成温度や圧力が高いのが特徴で、その分布域が県内でも他では見られないことから、その形成過程などに不明な点も多く、注目を集めている岩石です。
吉見変成岩類の角閃石の一部には、岩石の割れ目に浸み込んだ熱水(温泉)によって生成された脈部分で沸石や方解石の結晶を見ることができます。沸石類は、無色透明でガラス光沢がありさまざまな形をしていることから、結晶による美しい自然の造形美をみることができます。

またこの地域で見られる鉱物には以下の物が有るそうです。

  • 十字沸石:無色透明でガラス光沢。へき開は無くほぼ正方形の断面を有する。柱状結晶。最大長は約3mm。
  • 菱沸石:無色透明でガラス光沢。へき開を欠き、六角板状結晶あるいは立方体結晶として産出。最大径約5mm。
  • 方沸石:無色透明で、吉見では塊状で産出。菱沸石との区別は難しい。
  • トムソン沸石:無色透明。柱状結晶が放射状に集結した半球形で産出。
  • 方解石:無色ないし白色で柔らかく、ナイフで傷がつく。三方向のへき開が発達する。沸石と共存する場合と、独立の脈になる場合がある。
  • 苦灰石:方解石に似るが、やや黄色味を帯びる。方解石脈中に少量産出する。

さて、沸石の産地です。
この場所は露頭があり、大小さまざまな岩がゴロゴロ。

 

しゃがみこんでその辺の石を見てみると、すぐに沸石らしき白い結晶が付いた石を見つける事が出来ます。
自分で石を割るのは面倒なので、誰かの割ったおこぼれを拾います。

 

この付近の岩自体はこんな石。
変成岩?蛇紋岩?相変わらず石は良くわからず。

 

路を挟んだ反対側の岩はこんな感じで、また別の岩石の様子。

 

沸石も色々な種類が有るようで、それぞれの種類は分からないのですが、取れた沸石はこんな感じ。
幾つか良さそうなのを見繕ってお土産にお持ち帰り。

よく見るとそれぞれ沸石の形状が違うようにも見えますが、相変わらずどれが何沸石だかは分からず。

 

沸石を拾ったので、お次は吉見町で銅を採掘していた岩殿鉱山を探しに向かいます。

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