吉見町の吉見百穴

吉見町

探索日:2024年2月15日

岩室観音を見た後は吉見百穴へと向かいます。

吉見町の岩室観音
探索日:2024年2月15日 岩窟ホテルを見た後は、そのお隣にある岩室観音を見に行きます。 岩室観音のお堂は高低差のある場所にて、足場の柱を固定してその上にお堂を建てた懸造という形式。江戸時代の物としては珍しいとの事です...

こちらは入場料が必要なので、入り口で300円を支払っての入場となります。

 

吉見百穴に入場すると、その名の通り岩肌に無数の穴が目に入ります。
墓穴とは言え、これだけの穴が目の前に有るのは圧巻です。

 

吉見百穴の説明文。
当初はコロボックルの住居だと考えられていたとか。

 

吉見百穴の下部には軍需工場を作った際の坑道も有ります。

 

以前は公開されていたようですが、今は非公開となっています。

 

しっかり整備されているので、少しでも公開してもらえたらありがたいのですが。

 

吉見百穴の岩肌は凝灰岩との事。

 

吉見百穴の斜面を登って回れるようなので、そちらに向かいます。

 

ここが吉見百穴のメインの部分。
登れるとは言え結構な斜面です。

 

墓穴にも年代や身分などによって並び方が有るとの事。

 

墓穴の形も色々なパターンが有るようです。

 

こちらは玄室を覗くことが出来ます。

 

説明の通り2段に分かれています。

 

見学ルートに沿って複数の穴を見る事が出来ます。

 

そして吉見百穴の最上部付近。
東松山方面を見渡すことが出来ます。

 

登ったルートと違うルートを下り、新たな軍需工場への入り口。

 

ガッチリ封鎖されています。

 

ここはかなり広く作られています。
メインの坑道でしょうか。車も走れそうな幅です。

 

 

こちらの穴にはヒカリゴケが生えているとの事。
見に行ってみます。

 

スマホだと光っている様子が分かりませんが、肉眼だと苔の一部が光っているのを見る事が出来ました。

 

ウロウロしていたらまた別の地下軍需工場への坑道。

 

もちろんこちらも立入禁止。

 

吉見百穴の脇には「吉見町埋蔵文化財センター」が有るので見に行ってみます。

 

こちらでは吉見百穴だけでなく、吉見町各地の古墳や遺跡からの出土品などを展示していました。

 

外には玄室の加工跡が残る岩の展示も有りました。

 

吉見町埋蔵文化財センターを出た後にまたウロウロすると、至る所に軍需工場らしき穴が有ります。
この付近は複数の場所で坑道を掘っていたのですね。

 

さらにウロウロすると、出土品陳列と書いてある土産物屋を発見。
こちらも覗いてみます。

店内に入ると出土品や当時の写真などが展示してありましたが、残念ながら撮影禁止。
そんな展示品を眺めていると、店員さんが声をかけてきます。
話を聞いていると実はこちらのお店の方が吉見百穴の地主さんとの事で、色々と興味深い話を伺うことが出来ました。
聞けた話は箇条書きですが以下にまとめます。

  • 吉見百穴は坪井 正五郎が発掘したとされているが、当時は東京から鉄道も無かったので滅多に来なかった。そこで地主さんのおじいさんが現場監督的に作業を行った。
  • 発掘で色々と出土品が出たが、大半は東京大学が持って行ってしまった。
    東京大学に持っていかれたものは今どこに有るか(どこに収蔵されているか)分からない。
    地主との事でいくつかの出土品を引き受けたのを店内に展示している。
  • 吉見百穴は墓なので人骨も有るはずなのだが、残っていない。
  • 昔はそれぞれの穴が石で蓋をしてあった。
  • 地下軍需工場を作る際に多くの穴が破壊された。
  • 軍需工場の計画が出来た際は終戦が見えていて、作っても無駄だとうすうすみんな感じていたが軍には逆らえなかった。
  • 軍需工場の穴は掘ったが完成には至らず、工場としての稼働も行われなかった。
  • 軍需工場の穴は5年ほど前まで公開していたいが、崩落が有り公開を取りやめた。
  • 一部でも公開をしたいと考えているが、町や国との兼ね合いで難しいらしい。

 

そんなわけでこちらのお店では地主さんならでは興味深い話を伺うことが出来ました。

お礼と言っては何ですが、こちらのお店のお進めお菓子を購入。
吉見百穴に訪れた際は是非、地主さんのお話も聞くと面白いかと思います。

 

さて、吉見百穴を一通り見たので次の場所へと向かいます。

 

園内を出て歩いていたら、敷地の外側に地下軍需工場の説明が。

 

吉見百穴から少し離れた場所にも、軍需工場の坑道らしき穴が開いていました。

 

お次は吉見町の沸石産地を目指します。

吉見町の沸石産地で沸石採集
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