飯能市の強清水鍾乳洞探索

埼玉県

探索日:2022年5月22日

眼鏡穴の探索後は直ぐ近くの強清水鍾乳洞の探索へと向かいます。

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強清水鍾乳洞とは

強清水鍾乳洞は飯能市大字南川にある小規模鍾乳洞で、強清水鍾乳洞A洞とA洞より大きな強清水鍾乳洞B洞が有ります。
強清水鍾乳洞については『飯能市史資料編Ⅻ 飯能の自然-地形・地質』に以下の記載と洞内の図が有ります。

強清水の鍾乳洞A
全長約13メートル。
入り口は狭く身体を横にしてやっと這って入るほどである。少し下って2メートルの所は大人でもゆうに背が立つ。
中ほどの壁面で石灰岩と輝緑凝灰岩が接しており、奥の広い所は輝緑凝灰岩で、その中に数センチメートルの石灰岩(亜円礫状)が混入している。
鍾乳洞の特徴である鍾乳石・石筍・石柱は現在見られない。また、中に流水活動や水滴等も認められないことから、現在活動中の鍾乳洞ではない。昔は河床が今より高く、水流活動があったと考えられる。
強清水の鍾乳洞B
全長約30メートル。
花桐入り口より200メートル程の山の中腹に家がある。この家の屋号は強清水であり鍾乳洞の持ち主である。(中略)山腹に石灰岩の大きな露頭が崖となっていて、最下部に幅6メートル、高さ5.3メートル程の穴がポッカリと口を開けている。
入り口は広いが8メートル程で急に細くなる。右側には小さな穴があり中から少量の水がチョロチョロと湧き出している。主人の話によると「雨期になると水流の音も大きくなり、流量も増す。」(中略)10数メートル進むと、穴はもっと細くなり進めなくなった。底は土なので掘ることが出来るだろうということで、飯能役所職員数名により昭和54年に除去作業を実施した。そのため、やっと這って入れるようになった。すぐ左壁面に直径30センチほどの浅い穴があり、そこには小動物の白骨があった。その少し先左側には小さな畔田が1個ある。さらに這って進み入口より25メートルほどの所で丁字路になる。そこは幅1メートル、高さ40~50センチの掘りになっていて、今来た穴より10数センチ下になっている。底にはフレッシュな角礫が敷かれ、少量の水が左から右へ向かって流れている。丁字路を右に進むと5~6メートルで行き止まり、穴は急に細くなり水はその中へ流れ込んでいる。この位置は入り口の水口に近く、水量もほぼ同量であることから現在の水路と推測され現在も更に発達中の鍾乳洞である。

丁字路を左に曲がって3メートルほど行った右壁に小さな横穴が有り、その入り口には栗の実の皮・杉の枯葉・針金をほどいたもの(わな、と思われる)が落ちていた。これは何か動物が生息していた痕跡と考えられる。

さらに奥を覗くと、天井にはストロー・小さな鍾乳石・石筍・石柱等も極小規模ながら見られ、水滴が落ちたり流水活動もある事から、現在発達中の鍾乳洞である。入り口から丁字路までは、土が堆積し現在流水活動もないことから、旧水路と考えられる。この鍾乳洞は、入り口から30メートルほどは確認できたが、その先は細くなって侵入できず流路が右に曲がっているところまでしかわからない。

地元民の伝説に、昔この鍾乳洞へニワトリを追い込んだところ、翌朝、坂石町分法光寺所有の吾野駅南西にある鍾乳洞(中に観世音が祀られており岩殿観音という)へ抜けた。したがってこの二つの鍾乳洞は連なっているという言い伝えが残っている。

強清水鍾乳洞探索

さて強清水鍾乳洞探索です。
強清水鍾乳洞は久通川を渡った直ぐの場所に有るようなので、まずは久通川へと降りてみます。

 

久通川沿いの岩は石灰岩と思われる白い岩が多く見られます。

 

人が出入りしているのか僅かながら踏み跡が残るこの斜面を登ってみます。

 

斜面の岩には小さい穴も開いており、これが強清水A洞かと思ってしまったり。

 

斜面には小さい石灰岩がゴロゴロしており、この辺り一帯の斜面は石灰岩でできているようです。

 

近くに岩場が有ったので少し確認してみましたが、鍾乳洞らしき穴は見られず。

 

斜面をさらに登ると、上部の岩場に穴が見えます。
あれがどうやら強清水B洞の様です。

 

洞窟が見えてからの斜面も斜度が有ったり、倒木が多数だったりで大変でしたが何とか到着。

 

ネットだと川から結構近いような事書かれていますが、こんな斜面を登らなくてはいけないので、実際の距離よりも遠く感じます。

 

強清水鍾乳洞の入り口付近はこんな感じ。

 

鍾乳洞内の様子。

 

この先も奥は続いている様なのですが、中には這って行かないと難しいようなので今回はこの辺りまでにします。

 

鍾乳洞の内部の様子。

 

天井付近の様子。
鍾乳洞ということで天井付近には小規模ながら鍾乳石が沢山出来ています。

 

 

入り口付近の様子。

 

というわけで強清水鍾乳洞B洞の探索終了。
ちなみにこの辺りに強清水鍾乳洞A洞が有るらしいのですが見つける事が出来ず。
またそのうちに再探索したいと思います。

 

お次は久通鉱山と思われるマンガン鉱山の探索に向かいます。

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