富岡市は神農原の鏑川沿いの遺構探索

富岡市

探索日:2022年12月31日

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神農原鉱山は詳細は不明ながらも、こちらのブログにて『神農原鉱山』として紹介されています。
個人的に富岡市の鉱山を調べてみたことが有るのですが、神農原鉱山を特定できる鉱区は見つける事が出来なかったので、今回は実際に鉱山なのか探索することにします。

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神農原鉱山には上信電鉄の神農原駅から向かいます。

 

一キロほど歩くと鏑川に水道橋がかかっています。

 

この付近との事なので橋から上流側を眺めてみると、それらしき遺構を発見。

 

ズームアップ。
どうやらこれが今回目指している、神農原鉱山と思われる竪坑跡です。

 

 

橋の先には川に降りらせそうな道が有ったのでそちらから川に降りてみます。

 

道と言ってもほぼ使用されていないようで、倒木が有ったり竹藪だったりとひどい有様ですが、何とか川までたどり着きます。

 

川に降りると正面に竪坑が現れます。

 

 

川に降りたものの竪坑は対岸です。
この寒い中に川の中を歩くのも嫌だったのでどうしようかと考えたら、下流側は水が少なく石が所々出ています。
ここをうまく渡れば対岸まで行けそうな感じ。

 

渡っていけそうなルートを選択しながら、石の上を歩きます。
ですが、やっぱり予想通り途中で片足落水。

 

対岸までもう少しだったのに、片足濡れてしまいました。

仕方ないので後半は片足だけ脱いで水の中を進みます。
12月の末の水温は非常に冷たく、10秒ぐらいしか足を入れる事が出来ず大変でしたが何とか対岸に到着。

 

靴を履きなおして竪坑の元へと向かいます。
真下に来ると遠くで眺めたより大きいですね。

 

作りはコンクリートで、3メートル四方といったところでしょうか。

下部には鉄の足場が付いていますが、なぜか4つだけ。

 

これでは上部の様子が分かりません。

 

とりあえずこのコンクリート遺構の脇の崖を登ってみます。

 

ここまで来ましたが、この先が進めず。
崖もこの先はボロボロの岩で、手で触ろうものなら崩れて来て危険です。

 

 

遺構の脇から登るのは諦め、少し離れた登れそうな場所からアタックします。

 

草や木の根の捕まり何とか上部に到達。
上部は作業スペースだったのか平場となっています。

 

そして遺構の様子を覗き込んでみます。

 

 

深すぎるのと斜面が崖なので、太い木につかまりつつ、手を伸ばして竪坑の中を撮影。

 

真上から眺めたものの中の様子は全く分からず。
試しに石を投げこんでみたら、すぐに水の音がします。どうやら今は川の水面と同じ場所で水没している様子。

残念ながらこれ以上の探索は危険なので、崖を降りて撤退です。

 

崖を下りながら岩の様子を見てみましたが、金属を含んでいるような様子は見られませんね。
この竪坑が鉱山跡だとしたら露頭の鉱脈から掘り込んだと思うのですが、鉱物らしいものは見当たらず。

 

折角なので周囲を探索。
川の中州には大きなコンクリート塊が落ちていましたが、これはどこかの法面が崩れて流れてきた物の様です。

 

河原では特に見つからず、日も陰ってきたので早々に撤退です。

 

さてこの竪坑ですが、帰り道に年配の方が居たので聞いてみたところ以下の回答をもらえました。

自分(話を聞いた人)が現在79歳で、自分の記憶の中では使われていた覚えは無いが、あのコンクリートは昔の井戸の跡と聞いている。
この付近には過去に製糸工場(多分100年近く前)があり、そこで使用するための水を汲む井戸が川沿いに存在した。少し下流に「一の井戸」「二の井戸」「三の井戸」と呼ばれる場所が有った。

という事であの竪坑は井戸の可能性が高まりました。
ただ先に紹介したサイトでは、鉱山で働いていた90歳代の方の証言がある事から、鉱山の竪坑跡を井戸として再利用していた可能性もありそうです。

この神農原鉱山は地元に近い場所なので、また調べてみたいと思います。

 

お次は鏑川の和合橋上流にある洞窟探索 に向かいます。

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