探索日:2023年11月20日
菱鉱山桃ノ木坑の探索後は、少し奥にある黒川鉱山へ足を延ばしました。
黒川鉱山大滝坑。
この坑道、資料によれば約120メートル上部の坑道と繋がっており、そこの大切坑の役割をはたしているとか。
水抜きも兼ねているため、結構な量の水が溜まっています。
まぁ無理だとは思いますが、溜まっている水を抜いてみようと、一人水路を掘削。
30分ぐらい放置したら2~3センチほど水が下がりましたが、長靴で入れるほどまではまだかかりそう。
そのうち水路も落ち葉などで埋まってしまうと思いますが、次回来る時までそのままにしておきます。
さて、黒川鉱山では、ご一緒した先生が鉱物資料を採取するという事で、私もマンガン鉱石を叩いてみる事に。
この黒川鉱山は比較的近年(昭和40年代?)ぐらいまで稼働していたそうで、戦前戦中のマンガン鉱山と違い、捨てられている石も高品位のが多いそうです。
比重のある黒い石を叩くと、高確率でバラ輝石が出てきます。
こちらは先生が見つけた緑マンガン。
画像だと緑色があまり出ていませんが、実物は緑色が映えており綺麗です。
それと緑マンガンは非常に酸化するのが早く、場合によっては数日で真っ黒になってしまうとか。
マンガン鉱石採取自体は30分ぐらいで終了。
この日は次の予定が入っているので、早々に撤退。
下山中の林道。
秋も深まり桐生の山々の紅葉は良い感じでした。
先生が採取した緑マンガンの一部をお土産に頂き自宅に保存。
酸化防止でラッカースプレーを数回吹きかけておきましたが、2か月ぐらいしても特に緑色の変化は無し。
定期的にラッカースプレーかけておけば、まだ緑色が持ちそうです。
お次はみどり市(旧大間々町)に現存する桑原利平マンガン工場の見学に向かいます。
https://ishi-sagashi.com/kuwahara-manganese-factory
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