探索日:2025年2月17日
松井炭鉱の探索後は高崎炭田の斎藤炭鉱を探索します。

斉藤炭鉱とは
今回探索する斉藤炭鉱は鉱業権者の変更により、何度か名称が変わっています。
当初は田島炭鉱として開発され、後に斉藤炭鉱、上州炭鉱と名前を変えているようです。
両林山付近は地滑りが発生している地点で、地滑りの調査時には上州炭鉱の坑道で地滑り面を測定した記録が残されています。
今回探索する炭鉱は斉藤炭鉱として探索します。
斉藤炭鉱探索
斎藤炭鉱は現在の少林山達磨寺付近に有ったとの事で、しばらく歩いて少林山へと向かいます。

まずは少林山にお参りしてから、斉藤炭鉱の目印となる山神様を探します。
手持ちの資料の『鼻高町の歴史と民俗』には「少林山の寺標の下側に、当時、炭鉱に祀られていた祠のみが残され現存する」と記載が有ります。
少林山の脇をウロウロすると祠を発見。これが斎藤鉱山の山神様と思われる祠。
とりあえずこの付近を探索してみます。

程よい所から斜面を下ります。

斜面をウロウロすると、怪しいブロック塀。

反対側から見るとこんな感じ。



バルブのあるパイプも付いています。

比較的新しいのですが、バルブとパイプが有るのが気になります。
炭鉱の水抜きやガス抜きなら面白いのですが・・・。
地滑り対策で炭鉱閉山後、この付近に多数の地下水誘導用の坑道が掘られたようなので、それの一部の可能性も有りそうです。
さらに奥に行って岩の露頭。

露頭の下あたりが怪しいのですが、土砂が崩れて埋まっています。


さらにウロウロしていたら、少し古そうなコンクリートが出てきました。

よく見たら蔦の下に何か見られます。

蔦をどかしたら『入口』の文字が刻まれています。

坑口の入り口か?と思いましたが、周囲には何もありません。
謎の『入口』です。
さらにウロウロしていたら、コンクリートの破片。
遺構なのか不法投棄なのかは分からず。


川付近には丸太の橋。
橋事体は比較的新しいかと思いますが、橋台のコンクリートは少し怪しいですね。

斉藤炭鉱時代は少林山下部の坑道から、碓氷川付近までトロッコの線路が有ったとの事で、それの遺構なら面白いのですが・・・。
少林山の下には怪しい場所は有るも、明確な斉藤炭鉱の遺構は見つからず。
何故か大量のだるまの破片らしき物は有りましたが・・・。

少林山付近は斉藤炭鉱は見つかりませんでしたが、少し離れた場所に斉藤炭鉱の坑口が残っているとの事で、そちらを探してみます。
しばらく歩くと坑口の目印を付けます。
目印の裏は竹藪なので、藪漕ぎして進むといきなり坑口が出てきます。

それなりに大きく、奥まで有りそうな感じです。

坑口から覗くと、それなりに広いも水没しています。

浮いてるタイヤは不法投棄された物でしょうか。

坑道から坑口を除いた様子。

坑口の前はこんな竹藪です。

ちなみに竹藪の先はそれなりに車通りの多い道。
子供の頃は隣の富岡市に住んでいたので、この道は高崎方面に抜けるのに100回以上通っている筈なのですが、道脇の竹藪の中にこんな坑道が有るとは思いもしませんでした。
というわけで、斉藤炭鉱探索は終了。
お次は少林山の大規模土砂崩れ跡を見に行きます。

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