探索日:2024年6月4日
この日は秩父市は浦山地区奥地のマンガン鉱山を探索に向かいました。
まず最初は広河原鉱山を目指します。
この鉱山は、以前の探索同様はすとね様からいただいた情報を元に探索します。
以前の浦山地区のマンガン鉱山探索は以下から。

広河原鉱山は前回も探索に向かいますが、近くを通っていた物の気が付かず見つけられなかった鉱山。今回はそのリベンジ探索です。
広河原鉱山を検索すると「埼玉県秩父市浦山広河原鉱山産ランベルグ鉱」などがの論文が出てきます。鉱物関連の詳しいことは私には分からないのですが、その中には以下の文が出てきます。
また、はすとね様からも、鉱物界隈では比較的有名な鉱山との話も伺っており、今回こそは探したいと思います。
広河原鉱山探索
さて、探索です。
まずは秩父鉄道に乗って秩父駅へ。
秩父鉄道ではいつものネタスポットで「次はオマエダ」を撮影。
秩父駅に着いてからは、トイレやコンビニに寄ってバスを待ちます。
秩父駅からはバスに乗って、終点の大日堂まで。
運転手さんも前回の探索時と同じ方だったので、マンガン鉱山探索に来た人という事で覚えていてくれました。
大日堂のバス停で準備を整えていざ浦山奥地へ。
バス停から舗装路を1時間程歩き、今度は未舗装沢沿いの道へと入ります。
しばらく進むと今は使用されていない作業小屋。
この付近からは沢沿いの道を進みます。
前日だか前々日にまとまった雨が降ったので沢の様子が心配でしたが、前回より少し水量は多いもののそれほど影響はなさそうです。
この沢は東電の送電線の保守路が有ったり、沢登などのルートに使われているようで、最低限の道は確保されています。
すこし水が多いことも有り、渓相は良い感じです。
メインの保守路はここで沢を渡り対岸の斜面へ。
斜面には丸太で確保した保守路。
こんな奥地の道み保守している東電は凄いですね。
さて広河原鉱山へと向う方はというと、辛うじて道の跡らしき丸太が残っていますが、斜面からの崩落で埋まりそうです。
その先を進むと道の基礎に石組。
多分これは当時の鉱山道の名残だと思います。
さらに進むと沢にワイヤーが張られています。
林業の索道用でしょうか。
その先の沢には梯子がかけられているので、まだこの奥に行く人もいるうです。
私も様子を見に行こうと思いましたが、沢の水が多くトレッキングシューズでは渡れなそうなので断念。
さて前回広河原鉱山らしき石組を見かけた方面へと向かいます。
広河原鉱山らしき場所はこの沢の上部。
沢というよりは滝に近い斜度です。
沢を渡って手ごろな斜面から沢脇の尾根に取り付きます。
画像では分かりにくいですが、斜面には道跡らしき平地が残っています。
すこし進むとマンガンのズリ石らしき黒い石も出てきます。
そして前回も見かけた石組。
前回はこの石組の上部に広河原鉱山が有ると思い、尾根を上に登って失敗したので、今回は沢沿いを進んでみます。
尾根から沢へと下ると、沢に見事な石組が。
前回はここをわさび田の跡かと思ってしまいましたが、どうやらここが広河原鉱山の遺構の様です。その証拠にマンガンのズリ石らしきものがそこら中に転がっています。
まずは沢沿いに進んでみます。
沢はかなり上部まで石組の段々が続いています。
今度は坑口探し。
ズリが落ちて来ている斜面上部の露頭を探します。
まず1つ目。
小規模な採掘跡。
もう一つ有りましたが、こちらも小規模。
さらに斜面をウロウロしていると、二酸化マンガンと思われる露頭が出てきました。
この付近もズリ石が多いので、露天掘りを行っていたようです。
これだけの遺構なので比較的大規模に採掘していたと思われるのですが、本坑らしきものが見つかりません。
全体的にズリ石は落ちているんですけどね。
広河原鉱山を軽く見て回ったので、メインの採掘跡を探そう思っていたところ、雨が降り出します。
次第に雨は本降りに・・・。
こんな沢で増水してしまったらひとたまりも無いので、無く無く探索を諦め撤退。
撤退がてら沢下部の有った怪しい窪みをチェック。
怪しい窪みその①
怪しい窪み②
どちらの窪みも金属を含んでいそうな錆色をしていましたが、採掘跡では無さそうです。
帰りはこんな斜面を滑り落ちるように撤退。
途中には熊らしき爪痕も・・・。
土砂降りの中、何とか舗装道路まで到達して無事生還。
この後はバス停付近まで下山したら雨が止んだので、細久保のマンガン採掘跡へと向かいます。

コメント