探索日:2025年4月18日
穴切沢沿いで砥石鉱山、満沢鉱山などを探索後はまだ時間が余っていたため、穴切沢を探索します。

マンガン鉱山跡
まずは穴切沢のマンガン鉱山跡。
穴切沢のマンガン鉱山跡は何度か来ているので詳細は省きますが、林道沿いには縦に掘られた採掘跡と、穴切鉱山跡が有ります。
まずは林道手前の縦に掘られたマンガン採掘跡。

過去の探索記事は以下からどうぞ。

林道奥に位置する穴切鉱山。

この鉱山、桐生市に位置していると思ったら実は栃木県佐野市。
丁度県境に有り、ギリギリ栃木県だったりします。
穴切鉱山の過去の探索記事は以下より。


穴切沢の滝
穴切沢にはいくつもの滝が見られます。
滝の付近は良い淵などもあるので、いつかは渓流釣りでも訪れたいですね。




穴切沢の祠と古道
穴切沢の林道を歩いていると対岸の岩屋に祠が祀られているのが見えます。
今回は祠も確認してみる事に。


岩屋の手前は崖になっているのですが、草木を掴んで登って何とか祠に到達。


側面を見たら天明の年号が刻まれています。

読める範囲で「天明二 寅力月」と読める文字が有ります。
調べたら天明二年は寅年なので、祠が作られたのは天明二年であっているようです。
約245年前となかなか古いです。
祠の反対側にも文字が掘られていましたが読めず。

祠を確認後は岩屋の下に有った古道を歩いてみます。
古くは穴切峠を抜ける道が有ったそうなので、今の林道が出来る前の道かと思われます。
祠の下流側の古道。

祠の上流側の古道。

こちらは林道側から見た様子ですが、古道の下には石積みも見られます。

古道を少し歩きましたが、明確な踏み跡が段々分からなくなり、いつの間にか消滅していました。
石積みの謎のコンクリート
穴切沢の林道の石組部分に一か所だけコンクリートで塞がれている部分が有ります。

この部分が坑道だという説が有ったりします。
今回は長靴なので沢に入り、隙間から確認しようと思います。
微妙に沢まで高さが有るので、降りられそうな場所を探して沢に下りてみます。

コンクリートの場所に行き、下部の隙間から覗いてみます。
懐中電灯で照らしてみましたが、すぐ奥は岩盤になっていますね。
残念ながらこの場所は埋められた坑道では無いようです。


この場所、丁度カーブで沢の水が当たるので、増水の時に石積みが崩れてしまい補強でもしたのでしょう。
もしくは沢の上から見ると以下の画像のような場所に位置しています。

仮説ですが、橋を架けるならこの場所が架けやすい気がします。
もしかしたら橋が架かっていたかもという想像をしてみたり。
橋と言えば少し先に木製の朽ちかけた橋が有ります。

かなり朽ちていますが、まだ何とかかかっている状況。
対岸に平場が有るので、林業か何かの作業用に架けたのでしょうか。

首無し地蔵
穴切鉱山のすぐ先に首のないお地蔵さまが立っています。

昔、この道が峠越えの道だったころから立っているのでしょう。

無縫塔
折角なので、古道を追って穴切峠まで行ってみようという事で、山道を進みます。
山道と行っても、林業用と思われる道ですが、行ける場所まで進んでみます。
少し進むと平場があり、何か倒れているのが見えます。

近づいてみたら、人為的に作られた円柱状の石。

先生に伺ったところこれは、無縫塔との事。
無縫塔は主にお坊さんのお墓として使われるとの事。
苔むしており刻まれた文字などは見る事は出来ませんでしたが、過去にはこの平場にお堂かお墓が有ったのでしょう。
なお、周囲を見ても人為的な遺物はこの無縫塔のみ。
行き倒れとなったお坊さんを祀ったのでしょうか。
山中の石仏
国土地理院の破線を確認しつつ、林業の作業道を進みます。

しかしいつしか道は無くなり、こんな場所に。

暫くウロウロしていると、踏み跡らしき道が有ったのでそこを進みます。

道を進むと3体の石仏が出てきました。

真ん中の石仏には文字が掘られているようですが、風化して読めず。
石仏が3体も有るという事は、ここが古道跡で間違いは無さそうです。
ただ、この先へ行っても峠に出るまではまだ時間がかかりそうなので、今回はここで探索終了。
適当な斜面を下ってショートカットし、林道に復帰して帰ります。

林道で研究者さんと遭遇
帰りは林道沿いに落ちているマンガン鉱石を割りながら戻ります。
穴切の林道は穴切鉱山の物と思われるマンガン鉱石が時折落ちています。

割ってみると色は薄いですが、バラ輝石が出てきたりします。

林道を下っていくと石を見ている方が居たので声をかけてみます。
すると、その方は凄い肩書の研究者の方。
石器の調査で、原材料となるチャートを調べに穴切沢に来られたとの事。
ちなみに石器に使われていたチャートはこのようなチャートと、今回発見したサンプルを見せていただきました。

調査の目的はお互い違いましたが、調査自体の理由は同じアレだったのでビックリです。
石器のチャートもそのうち報告書が出ると思うので、出たら拝見したいと思います。
ちなみにこの方も、林道沿いに割られた真新しいマンガンが落ちていたので、不思議に思っていたとの事でした。
我々が歩きがてら割ったマンガンですね。
というわけで、最後に驚きの出会いもあった、穴切沢の探索も終了です。

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