探索日:2021年3月27日
朝日山の探索後は大河原鉱山または金穴鉱山を探索しました。
関連ページとして飯能市周辺のマンガン鉱山は以下のページでもまとめているので、良かったらご覧ください。
大河原鉱山または金穴鉱山とは
大河原鉱山または金穴鉱山とは、埼玉県飯能市の大河原付近に位置するマンガンの採掘跡です。場所としては龍崖山の東部斜面に位置し、いくつかのマンガン採掘跡が残ります。
資料としては飯能市が発行している「飯能市史 資料編Ⅹ 産業」において以下の記載が有ります。
それにと資料として記載されていた満俺鉱試掘認可願いの内容の画像。
この資料からよると大河原のマンガン鉱山は、明治時代に採掘が行われています。この付近のマンガン鉱山は戦時中の物資用として採掘された鉱山が多いので、周辺のマンガン鉱山としては古い部類になるようです。
鉱山名は正式には不明なのですが、現在の地名である大河原から大河原鉱山と呼ばれたり、昔の字(あざ)である金穴から金穴鉱山と呼ばれているようなので、このサイトでもそのように扱います。
大河原鉱山または金穴鉱山の場所
大河原鉱山または金穴鉱山は埼玉県飯能市の西武鉄道の飯能駅から約1kmぐらい。道沿いにはバス停も有ったのでバスで来ることもできそうです。
大体の位置は龍崖山の東側斜面で、広範囲渡って幾つかの坑道や試掘跡が残っています。
細かい鉱山の位置はネット上に書いてしまうと色々と有るので、実際に現地に行って確認してみてください。
大河原鉱山または金穴鉱山探索
鉱山探索ですが、まずは道沿いに位置していた最下部の坑口から探索です。
草をかき分け内部を覗いてみましたが、こちらは残念ながら水没。
奥までは見えませんでしたが穴の大きさ的にそれほど続いてはいなそうです。
ほかにも坑口が無いかと斜面を探すと、先ほどの水没坑口の真上付近に発見。
入ってみるとこんな感じ。
長さは10メートルぐらい。
マンガンの鉱脈に沿って掘っていたようです。
入ってみた動画はこちら。
動画では見えないですが、天井にカマドウマが何匹もいておっかなびっくり潜入しました。
さらに斜面を探すといくつかの坑口を発見。
空いているのは右上と下だけですが、左上も坑口がふさがったようにも見えます。
まずは下の坑口。
大分埋まっています。
覗いてみるとこんな感じ。
お次は右上の坑口。
ここは中で三分岐しています。
一番左は2メートルぐらいで行き止まり。
真ん中は一番長く10メートルぐらい。
真ん中の最奥はこんな感じ。
入ったときは気が付かなかったのですが、写真を見ると石か何かを積んで下半分をふさいだようにも見えます。
一番左は少し奥で行き止まり。
この坑道に潜った動画はこちら。
それ以外にも試掘っぽい場所もちらほらあります。
斜面をさらに登ると怪しい石積みを発見。
石積みの上にはやはり坑口が有りました。
ここは20メートルぐらいでしょうか。
今回発見した中では一番続いています。
この坑道の中の様子はこちら。
斜面を一通り探索したので下ります。
斜面にはこの鉱山のと思われる山神様の祠もありました。
斜面最下部まで降りて次の場所へ移動しようとしていたところ怪しい場所が。
岩の下部にトラロープと、土嚢のような緑の袋が見えます。
近づいてみると2つの坑口跡。
残念ながらどちらも塞がれていました。
このエリアではいくつかの坑口跡を見つけることができましたが、隅々まで探せばまだまだありそうな感じがします。
そしてこの後は龍崖山へ登って周囲のマンガン鉱山跡を探します。
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