桐生市は梅田地区の石灰鉱山探索と水晶探し

桐生市

探索日:2024年7月18日

高仁田で化石採集の後は、梅田地区の石灰鉱山跡を探します。

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今回探す石灰鉱山跡は、明治頃に稼行していたと思われる鉱山で、採掘した石灰は足尾銅山へと出荷していたそうです。
梅田地区には足尾銅山へ石灰を出荷していた小規模鉱山が幾つか有ったとの情報が残っています。
そのうち石灰鉱山も調べてみたいですね。

 

さて探索です。
まずは事前に地図を確認し、それらしい沢沿いの林道を進みます。

 

途中の沢には白い石が落ちています。
石灰かと思って近寄ったら石英の塊。

 

近くには砕けた石英が散らばっていたので、既に割りに来た人がいた様子。

 

林道をしばらく進むと、かなり立派な石垣が出てきます。
一つ一つの岩も大きく、城跡かと思う程。

 

周囲を見ると石組に囲われた平場が有りました。
探索の後に知ったのですが、実はここが石灰鉱山の施設跡との事。

今回は分からなかったのですが、近くにはそれを示す石碑が残されているそうです。
なお、ここで採掘した石灰は索道を使って山を越え、渡良瀬川沿いに運ばれ足尾銅山へと運ばれていたようです。

 

石灰鉱山施設跡は沢を挟んだ反対にも有った様で、対岸にも立派な石組が残っています。

 

探索当時はまだ奥に石灰鉱山が有ったのだと思っていたので、さらに先に進みます。
しかしここからは林道も藪に埋もれてこの有り様。夏で暑いのですがやぶ漕ぎです。

 

この日も30度を超える暑さ。
余りに暑いので、沢水の中に頭を突っ込んで涼みます。

 

暑さにやられながらも作業道を登っていくと、大量の岩が落ちている場所へ到達。
子の量と規模から、これは鉱山のズリ石ではと思いテンションが上がります。

 

ズリ石らしき岩はさらに上の斜面からなだれ落ちて来ています。
急斜面で足元も不安定ですが、このズリ斜面をを登っていきます。

 

 

斜面を登っていきますが、なぜか途中から急に岩が無くなります。

 

周囲の斜面を見て回りますが、炭焼き窯の跡は2つほど有りましたが、採掘跡らしき物は見つからず。

 

斜面の石がかなりの量だったので、鉱山のズリ石かと思ったのですが、どうやら自然に崩れた岩の様でした。
ただ、アレだけの岩にも関わらず、それといった露頭も無くどこから来たのか不明。

一部林道工事の場所から崩れた様ですが、あの数の岩が落ちてくるほどでは有りません。
斜面を詰めても見つからなかったので下山します。

 

ちなみにでは有りますが、この岩場には石英脈が有るようで、所々にて石英の塊と水晶が落ちていました。

 

下山中に林道脇にていい感じの石英の塊を発見。
水晶とまでは言えないですが、石英の結晶が見られます。

 

割ってみる晶洞が有りそうな感じ。

 

砕いてみます。

 

透明度は低そうですが、いくつかの水晶が出てきたのでお土産に持って帰ります。

 

洗ってみたらこんな感じの水晶?石英の結晶?でした。

 

今回の探索では余り成果が無かったのですが、石灰鉱山の遺構を見つける事が出来ました。
足尾銅山に関連する石灰鉱山は桐生市の梅田地区を中心に幾つか存在したとの事で、今回の場所の再訪も含めて、今後は石灰鉱山探索も行っていきたいと思います。

 

 

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