飯能市の中藤上郷のマンガン鉱山跡探索

埼玉県

探索日:2024年11月5日

この日は東吾野駅から飯能市のいくつかのマンガン鉱山跡を探しに行きました。
目指すエリアは『野口入りのマンガン採掘跡』『中藤上郷のマンガン鉱山跡』『飛村鉱床』『栃野谷のマンガン鉱床』です。
そのうち『中藤中郷のマンガン鉱山跡』は情報交換をさせていただいている、ろばあと様からの情報を元に探索します。

まずは東吾野駅から山を越えて原市場方面に向かい、飯能市史にも書かている「野口入」なる地域に有るというマンガン採掘跡を探します。

 

駅を降りて歩いていると、丁度鉄橋を渡る電車が来たので一枚。

 

山への道に入る際に「へびいるよ」の看板。
ヤマノススメに出てたやつですね。

 

舗装された道を越えて東峠。

 

ここから先が「野口入」のエリアになるので、マンガン鉱山の目印になるズリ石などが無いかを見ながら歩きます。
途中でマンガンでは無いですが、黒い石が大量に有る沢が有ったので見に行ってみます。

 

沢の奥の尾根付近まで見に行きましたが、マンガンらしきものは無し。

 

数か所の沢にも入ってみたのですが、残念ながらズリ石やマンガン採掘跡は見当たらず。

 

野口川沿いなので、野口入地区で間違いないのですが、何せ範囲が広すぎます。

 

結局「野口入」のマンガン採掘跡は見つからず、原市場まで降りてきました。

原市場付近の入間川は水が綺麗です。
渓流釣りしたくなりますね。

 

原市場に来たので、折角だから中屋敷に有るマンガン採掘跡を再訪。
以前の探索記事は以下より。

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以前見つけた坑口跡らしき場所。

 

改めて確認したら、これマンガン採掘跡じゃなさそうな感じもしますね・・・。

 

ついでに尾根上部に無数に有るマンガンの採掘跡も見ていきます。

 

そのまま尾根上を歩いて、東京電力の高圧鉄塔の保守路を進みます。

 

そのまま進んでいたら住宅街の脇に出て来たので、車道を歩き倉掛峠を越えて中藤上郷を目指します。

 

倉掛道路開通の石碑。

 

倉掛峠を越えます。

 

中藤地区へ。
本数は少ないながらもこのエリアにもバスが走っている様です。

 

途中に有った林業用と思われる作業道。
頂いた情報によると、中藤上郷のマンガン鉱山跡はこの作業道を進むようです。
探索時は11月という事もあり、多少草は枯れているかと思いましたが、まだかなりの藪となっています。

 

草をかき分け頑張って進みますが、すぐに笹薮になってしまい、これ以上進むのは困難なので撤退。

 

目指す場所はこの沢の対岸の山中なのですが、山沿いの作業道がダメだったので、沢沿いの舗装路を進み渡れそうな場所を探します。

 

こちらの沢も水が綺麗で良いのですが、割と水量が有りなかなか渡れそうな場所が有りません。

 

暫く沢を遡ると渡れそうな飛石が有ったので、ここから対岸へ。

 

対岸に渡ると、こちら側にも作業道が有ります。
しかも藪ではなく歩ける程度の草なので助かります。

 

鉱山跡付近へ向かうとズリ石エリアが出てきます。

 

ズリ石の落ちている斜面を登ると怪しい場所が。

 

おっ、穴が有りますね。

 

坑口です!
どうやら中藤上郷のマンガン鉱山跡に到達したようです。

 

坑口から照らした坑道の内部の様子。
良く見ると坑口付近に何かの白骨が有りますね・・・。

 

近づいてみたら、鹿かカモシカのほぼ全身の白骨。
弱って坑道に避難したが、ここで力尽きてしまったのでしょう。

 

坑道内に鹿が死んでるのは、群馬県桐生市の黒川鉱山でも有りましたね。

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さて、坑道の方ですが、こちらは試掘程度。
奥行きも数メートルで終わっていました。

 

坑道内のマンガンの様子。

 

坑道奥からの坑口方面。

 

坑道からでて坑口から周囲を見渡すと、沢の反対側にも何か見えます。

 

穴のようにも見えますね。行ってみましょう。

 

 

対岸に見えた穴。
坑道では無いですが、マンガンが有ったのか人為的に掘ったものの様です。

 

穴の内部は僅かながらマンガンが有ります。

 

穴の周囲には二酸化マンガンらしき黒い石も落ちています。

 

その後も軽く周囲を見渡しますが、他には何も見当たらないので次の飛村地区へ。
資料だと飛村地区にもマンガン鉱床が有るらしいのですが、範囲が広いので下見がてら軽く見て回ります。

飛村地区へ向かう道沿いの沢。
こちらも渓流釣りに良さそうなポイントが続きます。

 

こちらの淵には無数の魚。
石投げたら寄って来たので、アブラハヤですね。

 

飛村集落。
だれか人が居たらマンガン鉱山の情報収集をしようとしましたが、生憎誰とも会わず。

 

さらに進んで峠に出ます。
はるか向こうには、顔振峠と思われる集落も。

 

最後に栃野谷鉱床があるかもしれない、栃野谷なる谷を探索。
ここが栃野谷らしいので、上部の林道から下っていきます。

 

沢沿いに古い石組などが有りましたが、治水用と思われ、鉱山とは関係なさそう。

 

怪しそうな崖や露頭を見ていきますが、採掘跡やズリ石は見つからず。

 

沢に黒い石が見られるも、マンガンでは無いですね。

 

そのまま沢を下って行ったら神社に出たのでお参り。

 

神社を見た後は参道を下っていきます。

 

そしてそのまま吾野駅に到着し今回の探索は終了。

 

マンガン採掘跡は中藤上郷の場所を見つける事が出来ました。
野口入、飛村、栃野谷はもう少し情報収集をしてから、再度探索したいと思います。

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