皆野町は日野沢の石灰焼窯跡探索

埼玉県

探索日:2022年4月30日

日野沢川沿いに有った小規模鍾乳洞探索の後は、石灰焼窯跡の探索に向かいます。

皆野町の日野沢川沿いの小規模鍾乳洞
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今回向かう石灰焼窯跡は日野沢川沿いの道から眺める事が出来ます。

 

すぐ脇は破風山に向かう登山道ということで、川には橋もかかっています。

 

見た目はちょっと怖い橋ですが、作りは思った以上にしっかりしているので安心して渡る事が出来ます。

 

石灰焼窯の小屋を真下から眺めます。
近くで見ると結構な高さの石積みの上に立っています。

 

登山道脇には、石灰焼窯跡の案内板も有ります。

案内板には以下のような説明が書かれています。

石灰焼窯跡
日野沢では、石灰石を採掘し、消石灰を生産した窯跡が今でも残っています。
この窯跡は、高さ約十メートルあり、内部に石灰焼成窯があります。窯口の底にはロストル(火格子)が置かれています。石灰石はロストル上位で焼成された後、落とされ、通風口から掻き出される構造です。窯の前庭には下屋が設けられ、生石灰に水をかけて消石灰にしました。
このような構造の石灰窯は、明治中期から昭和三十年代後半まで操業し、ガス窯の出現により姿を消しました。
皆野町教育委員会

この窯では石灰を焼き消石灰を生成していたとの事。
しかも小屋の中には深さ10メートル近い窯が有るとの事で注意が必要なようです。

 

案内板の説明を見た後は小屋の様子を見に行ってきます。
内部は立ち入り禁止との事ですし、窯に落ちたら大変なので小屋の外から見物します。

 

小屋の中の様子。

 

小屋の柱を外したのか、周囲の別の建物を解体したものか分かりませんが、小屋の中には何かに使われていたと思われる柱が沢山おかれています。

 

さらに端にはある程度の大きさに砕かれた石灰岩の塊が。
これを焼いて消石灰にしていたようですね。

 

屋根と梁の様子。
屋根の中央部には通気用と思われる天窓もあります。

 

外からの様子。

 

上から屋根を見下ろすとこんな感じです。

 

この石灰焼窯の上部には当時石灰を採掘していた場所が有るらしいので探索に向かいます。
場所が不明なのでとりあえず石灰焼窯の小屋の真裏から尾根沿いに登ります。

 

場所によっては結構危険場部分もあるので慎重に登ります。

 

少し登ると尾根に到達したので、尾根沿いに探索してみます。

尾根上は所々に石灰岩と思われる石が露出しています。

 

この辺りは細かい石灰岩が落ちています。
この付近が石灰採掘場所でしょうか。

 

周囲を一通り回ってみますが、明確な石灰採掘跡は見つからず。
ただどこも石灰岩が転がっていたので、広範囲から採掘していたのかもです。

 

尾根沿いを慎重に降りて石灰焼窯小屋付近へ降ります。
急斜面だと登りよりも下りの方が怖いので、慎重に下ります。

 

無事石灰焼窯小屋に到達。

小屋の上部を探索しましたが結構な急斜面でした。
当時このエリアで石灰を採掘していたとしたら、どうやって採集した石灰岩を運んでいたのでしょうか。
普通に運ぶにしたら危険すぎるほどの傾斜なので、どこかに別の鉱山道が有るのかもです。

とりあえず石灰焼窯を探索したので、お次は本命の日野沢鉱山探索に向かいます。

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