探索日:2023年4月27日
マンガン採掘跡を探索し大小山と妙義山に登った後は、再度登山道を戻り大小山付近に有る、矢筈鉱山と思われるマンガン鉱山跡を探しに行きます。
大小山から降りてからは、暫く尾根沿いの登山道を歩いていると、岩肌に怪しい穴が出てきます。
更にその脇には人為的に岩を削った切通しまであります。
怪しいので付近の斜面を見渡すと、落ち葉に埋もれながらも薄っすら踏み跡らしきものが。
落ち葉が凄いですが、滑り落ちないように進んでみます。
ちょっと進むと怪しい斜面に窪み。
踏み跡に沿って進むと窪みの下部に到達。
そして窪みはマンガンを採掘した跡の様です。
マンガン採掘跡の真ん前には、壊れているもののベンチが。
先ほどの踏み跡といい、昔はハイキングコースだったのかもです。
さて、マンガン鉱山らしき坑口を覗き込んでみます。
坑口は縦に掘られ、下部に続いている様子。
覗き込んでみると、数メートル下まで掘られております。
さらに下部は左右に掘られており、ちょっとしたホール状になっています。
下にホールが有るとすると、そこからの鉱石搬出用や水抜き用の大切坑が有るはず。
坑口から斜面を下ってみると、眼下に怪し窪みを発見。
大切坑でしょうか?
見つけた窪みに近づいてみると、予想通り坑口を発見。
斜面からなだれ込んだ土砂でかなり埋もれていますが、一番奥は僅かながら繋がっている様子。
大切坑らしき坑口を見つけたので、上部の採掘エリアに戻ります。
ここは縦にマンガン鉱脈が有ったようで、先の大切坑的な坑道も含め縦に採掘跡が有ります。
今度は上部方面を見に行ってみます。
一つ上の採掘跡。
落ち葉で埋もれているので近づくのが怖いのですが、下に向かって掘られている感じです。
次の採掘跡。
採掘跡脇の岩には縦に黒いマンガン鉱脈が見られますね。
こちらは余り良い鉱脈では無かったのか、深くは掘られておらず。
次の採掘跡。
こちらも2~3メートル程のみ。
斜面の上部からマンガン採掘跡を眺めた様子。
さらに斜面を登ると穴らしきものが見えたので、近くまで行ってみます。
こちらは残念ながら自然な窪みの様です。
ただ、こちらの岩にも若干黒いマンガンらしきものが見られますね。
こちらはこの採掘エリアのズリ石。
このエリアの斜面を探索したので、今度はいったん尾根上部まで戻り反対側の斜面を探しに行ってみます。
最初に有った切通しを抜けて反対側へ。
思った通り反対側の斜面にも採掘跡らしき穴を発見。
こちらは露天掘り跡でしょうか。
人為的な窪みが有ります。
たぬき掘りっぽい坑口も発見。
坑口から覗いてみたら、数メートルしか続いていませんでした
というわけでこの付近のマンガン採掘跡探索終了。
さて今回見つけた鉱山なのですが『日本のマンガン鉱床』を見てみると、以下のマンガン鉱山が出てきました。
確証は無いのですが、当時の富田村の位置などから、このマンガン鉱山跡が矢筈鉱山の可能性が高そうです。
矢筈鉱山の探索後は、さらにもう1か所のマンガン採掘跡と思われる場所を探しに向かいます。
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