飯能市北川の岩井沢にある岩井沢鉱山探索

埼玉県

探索日:2021年11月27日

空竜にあるマンガン鉱山探索の後は、岩井沢にあるとされる岩井沢鉱山なるマンガン採掘跡を探しに向かいます。

飯能市は北川の空竜にあるマンガン鉱山探索
探索日:2021年11月27日 実際の探索順とブログの記載順が異なるのですが、空竜にあるマンガン鉱山探索記事になります。実際には今回のマンガン鉱山跡を探索後に、仏穴に探索に行ったのですが、ブログの都合上、記載順が逆となっています。 ...

 

今回紹介するマンガン鉱山以外の飯能市周辺のマンガン鉱山は、以下のページでもまとめているので良かったらご覧ください。

埼玉県飯能市周辺のマンガン鉱山まとめ
このブログを始めてから埼玉県内の鉱山を探索することが多くなり、比較的家から近い飯能市周辺のマンガン鉱山を探索することが増えてきました。そんな中、飯能市にはどのくらいの数のマンガン鉱山があるのかとふと思いました。 飯能市のマンガンの数と...

 

岩井沢鉱山とは

岩井沢鉱山とは埼玉県は飯能市北川の岩井沢沿いにあるらしい鉱山で、主にマンガンを採掘していたとの事。詳しい場所は不明ですが岩井沢のかなり上部に有る様子。
書籍「鉱物採集の旅1 東京周辺をたずねて」に「飯能市岩井沢鉱山」の名称で記載が有ります。

各種マンガン鉱石や、辰砂、種山石などの鉱物も採集できるとの事です。

 

岩井沢鉱山探索

さて岩井沢鉱山の探索ですが、空竜にあるマンガン鉱山跡から下り、しばらくは北川沿いに北上します。

川沿いに有った木。日本の枝がクロスして幹に成長しており、真ん中に穴が開いています。いま真ん中の穴に何か突っ込んで置いたら、数年後には取り込まれていそうです、

川沿いには廃墟も。廃墟は余り興味ないので眺めるだけで先に進みます。

 

そして岩井沢観音堂へ。狛犬の後ろ姿と川沿いの紅葉。

ちょうど紅葉の時期だったので、所々に色づいた木々が有り綺麗です。

 

岩井沢観音堂を過ぎてからは林道岩井沢線に入り、この沢沿いのどこかに有るらしい岩井沢鉱山を探します。

 

沢沿いの道を登っていると斜面に怪しい場所が。

崖崩れの跡だと思いますが、黒い石が多く落ちておりもしかしたらズリ捨て場では?と思い周囲をしばらく探索。しかし残念ながら坑道らしきものは見当たらず。

 

別の場所では怪しい機械の残骸が。多分林業用のだと思われます。

 

別の場所では対岸に怪しい石積みが有りました。

近寄ってみるとこんな感じ。炭焼き窯跡にしては大きいので、住居の土台ですかね。

 

さらに進むと岩井沢の峠らしき場所に到達します。これ以上先にはなさそうなので少し戻り、枝の林道に入りそちらを探索していきます。

最初に入った林道では路面がこの有り様。場所によっては2メートル近い落差があり、滑り落ちないように慎重に進みます。

林道沿いには古い石垣も見受けられるので、鉱山道路っぽい気もしますが、残念ながらこの林道沿いにも鉱山らしきものは見つからず。

 

別の場所では斜面の岩山に穴らしきものが見られます。

この穴が岩井沢鉱山かと思い斜面を登って近寄ってみましたが、見えたものは残念ながら穴ではなく窪み。

 

所処に黒い石が固まって落ちている場所もあるのですが、近くに鉱山らしきものは見当たらず。この付近はマンガン鉱石などを含んだ露頭が多いのかもですね。

こちらは土砂に黒い石の層が有る場所。

 

そんなわけで幾つかの沢沿いのエリアを周りますがマンガン鉱山らしき痕跡は無し。今回岩井沢鉱山は見つからないのでは・・・と、若干思い始めた頃に目の前に穴が。

これは明らかに人工的に掘った穴。見た感じ坑口のようなので、どうやら岩井沢鉱山に到着したようです。

 

早速岩井沢鉱山の周囲を探索。

坑口の近にはズリ石と見られる石が。やけに小さく割られているので、鉱物ファンの人が辰砂とか種山石とか探すために小割したのでしょうか。

 

岩井沢鉱山の坑口の様子はこんな感じ。この辺りの小規模マンガン鉱山には珍しく、きれいなトンネル状の形をしています。

 

坑口からは早速中へ。この岩井沢鉱山は、赤いチャートの中に有ったマンガン鉱脈を追って掘った様子です。

坑道は少し先で曲がり奥に進んでいましたが、すぐに行き止まり。距離は20メートルぐらいでしょうか。

 

岩井沢鉱山の切羽付近。チャートの中のマンガン鉱脈が細くなったので、これ以上の採掘は諦めたのですかね。

 

切羽付近の様子。ライトで白飛びしているのですが、赤いチャートに挟まれた黒いマンガン鉱脈が良くわかります。

坑道内の所々には、採掘時のロッドの跡とみられる穴もチラホラ。

坑道の中には鉱石採集者の忘れ物と思われるタガネが落ちています。

タガネが有った付近ではこの白い岩部分を取っていた様子があったので、何か珍しい鉱物でも見つかるのでしょうか?廃鉱山探索を趣味にしていますが、相変わらず鉱物は知識が無いのでアレです。鉱物を知ったら知ったで採集したくなって探索がおろそかになりそうなのですが。

 

坑道の天井の様子。上部には真っ黒なマンガン鉱脈がまだ残っています。

 

この坑道内はカマドウマなどは少ないのですが、この手の比較的大型のクモが多く生息しています。カマドウマと違って降ってきたり、飛び跳ねたりしないので探索時にはありがたいです。

 

岩井沢鉱山の最奥から坑口付近を振り返った様子。

チャートの赤色と、斜めになった坑道内がなかなか良いですね。

若干の禍々しさも有り素敵。

 

坑口付近の様子。

 

ライトを消すと坑口がまん丸に浮かび上がるのが良いです。

岩井沢鉱山の内部の様子は動画でも取ったので以下のYOUYUBEからどうぞ。

 

さて、岩井沢鉱山を一通り探索した後は帰りながら周囲の様子も見ていきます。岩井沢鉱山の有った沢を少し登ってみると、炭焼き窯跡と見られる石垣が有りました。

 

石垣と言えばこの沢沿いには石垣が有る場所が多数見られました。この場所では道らしきものも残っているので、古くは峠越えの街道でも有ったのでしょうか。

こちらは古くに橋が架かっていたと見られる場所。沢を挟んで両側に石垣が残されています。

岩井沢にはこんな雰囲気の良い場所も有りました。今回は鉱山探索でしたが、ちょっとしたハイキングでも楽しめそうです。

 

というわけで今回の岩井沢鉱山探索も終了。一時は見つからないかと思いましたが、最後は無事見つける事が出来て良かったです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました